「甘え」の重要性2007年03月21日 03:17

 昔読んだ本を引っ張り出して読んでいるがその中で加藤諦三氏の「強気の人・弱気の人」の中で子供の心理形成について記してあった。
 「甘えとは支配性を裏に含んでいる。・・・甘えた子供は・・母親を自分の思うとおりにしようとする。」「そしてその甘えの願望が十分に満たされるならば、子供はそのような依存的支配性を発展的に解消して心の健康な大人に成長していく。」
 「親が支配的で甘えを許さなかったら、親にどう気に入られようか気を使い緊張を強いられる。そしてその依存的支配性を自分自身に向けていくことによって病んでいく、加えて支配するものに対し敵意と反抗心を持つようになる。」

 要するに子供が小さいときに十分甘えさせないと、子供は大きくなっても自我が確立せず精神的には子供のままでいる。そして親になった時、自分の子供を支配(依存性支配=甘え)しようとする。支配により親は依存的支配性(甘え)を満足させることはできるが、逆に子供は甘えが封じられ自我の形成が出来なくなる。そしてそのまま大人になっていく。

 甘えが封じられることにより大人になりきれない親が子供を大人になりきれない大人に育ててしまう。この悪循環が続く限りいじめや虐待は収まらないのでは!?
 子供の甘えやわがままは少しくらいおおめに見てあげましょう!