中国では八福神?2007年03月01日 01:44

 最近、お客様のところで中国の彫刻を良く見かけるようになった。その中に複数の人物を刻んだものもあった。仙人のようなので日本の七福神のルーツかと思っていたら人数が8人と少し多い。そこで調べてみると中国では「八仙」と呼んでおめでたい図柄で酒中八仙、蜀の八仙等数種ある中で一番人気は雑劇「八仙慶寿」に登場する「八仙」で呂洞賓(りょどうひん)を中心に、鐘離権(しょうりけん)、張果老(ちょうかろう)、韓湘子(かんしょうし)、李鉄拐(りてっかい)、曹国舅(そうこくきゅう)、藍采和(らんさいわ)、何仙姑(かせんこ・・唯一の女仙)の八仙人だそうです。
 ちなみに日本の七福神は室町時代に画材の竹林の七賢人にちなんで七体の福神を選んだのがはじめで日本だけでなく中国やインドの神様も含まれている。江戸時代に元旦から七草の日までに七福神をお参りすると福が授かるということで流行したそうです。七福神とは恵比寿(えびす・日本神)、大黒(だいこく・インド神)、毘沙門天(びしゃもんてん・インド神)、福禄寿(ふくろくじゅ・中国神)、布袋(ほてい・中国神)、弁財天(べんざいてん・インド神)、寿老人(じゅろうじん・中国神)の七神です。
 日本では七人の神様、中国では八人の仙人。中国屏風などを見つけたときには人数を数えて「あっ、なるほどね!」と思っていただければ。

コメント

_ ヨッシー ― 2008年11月08日 23:51

父親が中国に言ってきて八福神を見かけたらしいのですが、向こうの人は「八福神が日本に渡る途中、一人いなくなって七福神になった」と言っていたらしいです。
ただ、七福神は日本人が室町時代に、個人信仰のために創ったらしいですからねぇ…結局出所はよくわかりませんね。

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