タミフル決死の選択?2007年03月03日 12:35

 今、インフルエンザ治療薬のタミフルに重大な副作用があるのではないかと問題になっている。
 過去4年間の主な死亡例は04年2月、17歳(男)、服用2~3時間後、自宅を飛び出しトラックに轢かれる。05年2月、14歳(男)、服用2時間後、自宅マンションから飛降り。06年7月、12歳(男)、いつ飛降りたかは不明だが自宅マンション下で服用6時間後に発見される。そして今年の2月、14歳(女)、服用していたとみられており愛知県蒲郡市の自宅マンションから転落。同じく2月、14歳(男)、服用約7時間後に、仙台市の自宅マンションから転落。
 タミフルは多くの人が服用しており、症状の軽減に大きく寄与している。また新型インフルエンザの特効薬として国が大々的に備蓄している薬でもある。
 今回の死亡例は少数といえ無視できない出来事である。ただこれらの死がタミフルの薬害と端的に決め付けるのにも問題がある。インフルエンザの熱で思考能力をなくして予測不能な行動を取った可能性もある。
 いずれにしろ安易な投薬は気をつけて欲しいし、服用した患者もこれら副作用のリスクを考えていかなければならない。
 新型インフルエンザが蔓延した時、タミフルを服用するかその副作用を恐れて服用しないかの選択を迫られないように、これを機に安心な体制を作って欲しいものだ。