ことばのお勉強(1)2006年07月31日 18:01

 先日のブログ「ことばを正しくつかおう」の中でも書いたがことばは歴史であり文化であると。そこで時々、故事やことわざから興味ある表現を拾ってみようと思う。一応あいうえお順でまずは「あ」から。
★「合愛奇愛(あいあいきあい)」:縁というものは不思議なもので、親子や夫婦、友人など人間関係がうまくいくもうまくいかないもこの縁の働きによる。同類語としては「合縁奇縁(あいえんきえん)」「相縁奇縁」「逢縁機縁」「合縁機縁」などがある。「縁は異なもの味なもの」もこれから派生している。「人の世は全て合愛奇愛ですね。」判るかな?
★「挨拶は時の氏神(あいさつはときのうじがみ)」:ここでいう挨拶とは仲裁のことで氏神は先祖を祭った神。けんかや口論のときに仲裁に入ってくれる人は氏神様のようにありがたい人だからその人の調停に従うのが良い。同類語として「仲裁は時の氏神」「仲人は時にとっての氏神」などがある。最近氏神様(仲裁する人)も効果がなく、そのうえ逆恨みに会ったりするので、挨拶(仲裁)せず立ち去る人が多いようですが。いやはや大変な世の中になったものだ。
★「愛想も小想も尽き果てる(あいそもこそもつきはてる)」:まるっきり嫌になること。同類語として「愛想も臍の緒(へそのお)も尽き果てる」。実は私これを「愛想も糞も尽き果てる」と勘違いしていました。OOじゃありませんこそですよ!恐らく皆さんはお間違いないでしょうが!?

今日はこの辺で、「あ」もまだまだたくさんあります。皆様と少しずつでも学べたらと。それでは。