睡眠不足解消法2006年07月22日 23:46

 夏場になると、寝苦しい日々が続きますね。それでは快適な眠りとは?眠りには個人差がありますが一般的に人は七時間強寝ると睡眠が足りていると感じ六時間弱だと不足と感じるようです。睡眠不足の原因としては、夜更かし、眠りが浅い、仕事が忙しい、必要な睡眠時間が元々長い、寝つけない、育児中などがある。それでは睡眠不足の解消法はというと、難しい原因のものもあるが基本は規則正しい生活をして人間が本来持っている体のリズムを整えること。適度な運動をすること。くよくよ考えないことである。
 眠りに良いといわれていることも調べてみれば効果のないこともある。例えば寝酒、少量のアルコールは脳を興奮させ寝つきを悪くさせる、また利尿作用もあり尿意で夜中に目が覚めてしまう。お酒は少量でも睡眠の三時間前までに飲むこと。夜中にトイレが嫌で水分を控える人がいるが睡眠中に汗として水分が抜けるので血液がドロドロになり血圧や心臓に悪影響を与える。寝る前には水分をとり、かならず排尿して寝る習慣をつければ良い。夕方や夕食後に仮眠をとらない、仮眠すれば熟睡できなくなる、どうしても眠たくなる人は昼寝をうまく取り入れると良い。昼食後から午後3時までの間の30分くらいの睡眠であれば夜の睡眠に影響を与えないことが最近の研究で判っている。(出来れば午後2時前後で20分間)夏場の昼寝は体力の回復にも効果的。認知症にも効果があるそうだ。ビジネスマンの方は昼休みに30分食事して20分昼寝をすればよい前後5分は準備用。寝る前にコーヒーを飲んでおくと30分後スッキリ目覚める。(コーヒーは飲んですぐは利かないのでご安心を)寝覚め後は日光に当たるか、好きな音楽を聴く。昼寝の時間が取れない人は午後二時ごろに飲食すればよい。(口を動かす。)
また入浴時の温度も大切。熱い温度の風呂に入ると体の温度がなかなか下がらず寝つけない、温度は40℃以下で。足湯や半身浴も効果的である。冷房も寝る前に冷やしておき寝るときには切るとか就寝後1,2時間で切れるようにタイマーをセットするなどの工夫が必要。
 睡眠を生理学的に分析すると睡眠には、レム(REM)睡眠とノンレム睡眠がある。(REMはRapid Eye Movementの略で睡眠時、閉じたまぶたの下で眼球が急速に動くことより)
 レム睡眠は原始的な眠りともいわれ、エネルギーを保存し、疲労を回復させる。体は活動を休止しているのに、脳は浅い睡眠状態で、夢を見ていることが多い。この時脳内部の情報が整理され、記憶が固定されるといわれている。
 一方、ノンレム睡眠は進化した眠りともいわれ、深く安らかな眠りで、大脳に休息をあたえる。
 健康な成人の場合、就寝後3時間の間に、もっとも深い眠り(ノンレム睡眠状態)が集中的に出現する。その後、レム睡眠とノンレム睡眠を規則的に繰り返し(70分~110分のサイクル)、朝、目覚めが近づくにつれ、ノンレム睡眠は徐々に浅くなり、レム睡眠の時間が長くなる。
 自分にとって良い眠りを手に入れて、快適に夏を乗り切りましょう。