あらためて「火の用心」2006年06月02日 12:08

 6月1日から駐車違反の取締りの強化と共に新築住宅に火災報知器の設置が義務づけられた(既設住宅は徐々に義務化)。これは最近の死亡者の大半が住宅火災によることによる。消防庁によると2004年には住宅火災で約千人の方が命を落とした。出火原因のトップはコンロ火災(その大半はてんぷら油火災)。また死者の発火源は寝たばこの不始末が一番多い。気をつけなければいけないのはストーブ火災では灯油やガスストーブより電気ストーブによるものが多い。電気だとついつい安全だと油断するのだろうか?また最近のブームにのってアロマテラピーの固形燃料が原因のものも増えている。
 睡眠中の出火については、早く警報で起きて、初期消火をするか逃げ出すしかない。従って警報器の設置箇所も寝室(子供部屋)と階段の踊り場および台所と決められている。一軒でも最低2箇所が必要となる。(平屋の場合、寝室と台所)他にも初期消火用の消火器の準備やガスの警報ブザーの設置などにも留意したい。
 住宅用の火災報知器については新築住宅については業者が設置するので確認だけしておけばよいが既設住宅については大きく分けて個別式とシステム式がある。システム式は配線など専門家に任せたほうが良いが個別式は電源もいらない電池式もあるので自分で簡単に取り付けることが出来る。それでもホームセンターで一個5000円以上はするので部屋数の多い家ではかなりの出費になる。感知方法としては煙式と熱式があるが一般的には煙式、台所では熱式が良いとのこと。
 余談になりますが消火器も最近はエアゾール式が増えているがあくまで小規模な火災でしか効果がない。東京消防庁の脇本氏によると「炎が天井に届いたら自分で消火するのは無理、すぐ逃げるように。」と、くれぐれも無理をしないように。ガスについては東京ガスや大阪ガスではガスの消し忘れ確認・遮断サービスを行っている、もよりのガス会社にご相談を!
 火災については、防止をまず考え(てんぷら油への危険意識、寝たばこの禁止等)、起こった後の初期消火、および避難方法(一階が火元で寝室が二階の場合の避難方法)のシミュレーション等を日頃からしておいたほうがよい。
 またまたですが消火器の悪質訪問販売に続いて火災報知器の悪質訪問販売も増えているとのこと十分ご注意を。(消防庁推薦とか消防庁委託とかいって消防署員の制服に似た服まで着て来る業者もいるとのこと。)なお色々な製品が出ていますが、機能を保証するという意味で日本消防検定協会の鑑定を受けた商品をおすすめします。
 これを受けて火災保険でも、所定の条件を備えた火災報知器等が設置されていれば割引される保険も出ています。一度確認されていてください。私が他に興味ある火災に関係した特約はある保険会社を例にとれば借家人賠償責任保険、類焼損害賠償責任保険、個人賠償責任保険です。それぞれの必要性についてはいずれまた。それでは皆様くれぐれも「火の用心」!

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