この際、脱ニコチン! ― 2006年06月16日 12:47
7月1日にタバコが値上げになる。これを機会に禁煙を始めたらいかがでしょうか?薬局では禁煙補助剤の売れ行きが好調だというし、医師の診断を受けて処方してもらうニコチンパッチ(ニコチンを含むパッチを皮膚に貼り、ニコチンを徐々に吸収させ禁断症状を和らげる)も健康保険がきくようになり8週間の標準的な治療で自己負担額が従来の2万円から6千円程度に下がり利用しやすくなった。
喫煙も、タバコが手放せず、本数やペースの制御が利かなくなり、健康に悪いと判っても止められなくなれば立派な依存症(中毒症)で薬物中毒やアルコール中毒と同じように病気です。
厚生省の「喫煙と健康問題に関する実態調査」によれば全国の喫煙人口の推定は3363万人でそのうち未成年者(15歳以上)が92万人、喫煙率は成人で男性52.8%、女性13.4%、未成年者で男性19.0%、女性4.3%。喫煙の習慣化については男性の41.6%、女性の35,3%が10歳代。この内タバコ依存症の人は喫煙者の53,9%に当たる1800万人に上り、また、未成年時に喫煙が習慣したものが62.0%と高くなっている。
たばこ依存症へなりやすいのは本来ニコチンは人間の体内にあって、大脳や自立神経系の神経伝達物質として重要な働きをしているからです。ここに喫煙でニコチンを補給し始めると正常な機能が阻害されニコチンを外部から補給しなければならなくなり、ニコチンを摂れば摂るほど「集中力が高まる」「気分が落ち着く」「ストレス解消になる」などの効用感を感じるようになるからです。また「神経伝達物質セロトニンを細胞に取り込む遺伝子が喫煙や禁煙のしやすさに関係している」との報告より遺伝性もあるようです。
喫煙が健康に悪いのは、喫煙により活性酸素が発生し、血管や臓器が傷つけられ、慢性閉塞性肺疾患、肺気腫、肺ガン、心臓病(心筋梗塞、狭心症など)、高血圧、動脈硬化、脳卒中、糖尿病、妊娠への影響また脂肪肝の原因になるからです。肺ガンの発生率は喫煙しない人に比べ一日20本の喫煙者で約5倍、40本では約15倍にもなる。また喫煙年数とも関係があり、「一日の喫煙本数×喫煙年数」が400を超えると高くなる。滋賀医大の上島弘嗣教授の調査によれば脳卒中の死亡率は喫煙しない人に比べ一日20本以下の喫煙者で3.4倍、一日20本超で4.2倍同様に心臓病の死亡率は4.2倍、7.4倍。
また、喫煙はタバコを吸わない人にも間接的に被害を与える。米ミネソタ大学のガンセンターで「これまで喫煙者にしか見られなかった発ガン物質(NNK)が間接喫煙者の体内で発見された」と間接喫煙でも肺ガンにかかる危険性があることを証明した。これに伴い米カリフォルニア州大気資源局は、2006年1月26日、タバコの煙を「有害大気汚染物質」に指定した。
喫煙者の多くが喫煙を止めたいと思っているが、節煙が危険回避になるかについて色々な研究がなされている。2004年、米マサチューセッツ工科大学の研究チームではニコチン依存者はニコチン依存程度により血液中のニコチン濃度が決まっており、ニコチンの少ないタバコに切り替えてもニコチンの血中濃度を維持しようとする「自己調節機能」が働き、そのため吸う本数が増えたり、吸うピッチが速くなったり、深く吸ったり、根元まで吸ったりと「埋め合わせ」をしてしまう。しかも心臓病や動脈硬化の原因ともなる「一酸化炭素」の取り込みを増やしてしまう。同様に「タバコの喫煙本数を減らしても、健康改善効果は認められない」との報告もある。要するに吸うか止めるか二つに一つということのようです。出来るだけ早くやめましょう。
喫煙も、タバコが手放せず、本数やペースの制御が利かなくなり、健康に悪いと判っても止められなくなれば立派な依存症(中毒症)で薬物中毒やアルコール中毒と同じように病気です。
厚生省の「喫煙と健康問題に関する実態調査」によれば全国の喫煙人口の推定は3363万人でそのうち未成年者(15歳以上)が92万人、喫煙率は成人で男性52.8%、女性13.4%、未成年者で男性19.0%、女性4.3%。喫煙の習慣化については男性の41.6%、女性の35,3%が10歳代。この内タバコ依存症の人は喫煙者の53,9%に当たる1800万人に上り、また、未成年時に喫煙が習慣したものが62.0%と高くなっている。
たばこ依存症へなりやすいのは本来ニコチンは人間の体内にあって、大脳や自立神経系の神経伝達物質として重要な働きをしているからです。ここに喫煙でニコチンを補給し始めると正常な機能が阻害されニコチンを外部から補給しなければならなくなり、ニコチンを摂れば摂るほど「集中力が高まる」「気分が落ち着く」「ストレス解消になる」などの効用感を感じるようになるからです。また「神経伝達物質セロトニンを細胞に取り込む遺伝子が喫煙や禁煙のしやすさに関係している」との報告より遺伝性もあるようです。
喫煙が健康に悪いのは、喫煙により活性酸素が発生し、血管や臓器が傷つけられ、慢性閉塞性肺疾患、肺気腫、肺ガン、心臓病(心筋梗塞、狭心症など)、高血圧、動脈硬化、脳卒中、糖尿病、妊娠への影響また脂肪肝の原因になるからです。肺ガンの発生率は喫煙しない人に比べ一日20本の喫煙者で約5倍、40本では約15倍にもなる。また喫煙年数とも関係があり、「一日の喫煙本数×喫煙年数」が400を超えると高くなる。滋賀医大の上島弘嗣教授の調査によれば脳卒中の死亡率は喫煙しない人に比べ一日20本以下の喫煙者で3.4倍、一日20本超で4.2倍同様に心臓病の死亡率は4.2倍、7.4倍。
また、喫煙はタバコを吸わない人にも間接的に被害を与える。米ミネソタ大学のガンセンターで「これまで喫煙者にしか見られなかった発ガン物質(NNK)が間接喫煙者の体内で発見された」と間接喫煙でも肺ガンにかかる危険性があることを証明した。これに伴い米カリフォルニア州大気資源局は、2006年1月26日、タバコの煙を「有害大気汚染物質」に指定した。
喫煙者の多くが喫煙を止めたいと思っているが、節煙が危険回避になるかについて色々な研究がなされている。2004年、米マサチューセッツ工科大学の研究チームではニコチン依存者はニコチン依存程度により血液中のニコチン濃度が決まっており、ニコチンの少ないタバコに切り替えてもニコチンの血中濃度を維持しようとする「自己調節機能」が働き、そのため吸う本数が増えたり、吸うピッチが速くなったり、深く吸ったり、根元まで吸ったりと「埋め合わせ」をしてしまう。しかも心臓病や動脈硬化の原因ともなる「一酸化炭素」の取り込みを増やしてしまう。同様に「タバコの喫煙本数を減らしても、健康改善効果は認められない」との報告もある。要するに吸うか止めるか二つに一つということのようです。出来るだけ早くやめましょう。
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