「ちんどん屋」さん12006年01月14日 12:37

 昨日、新春講演でちんどん屋さんである有限会社東西屋の林幸次郎さんのお話を聞いた。
 ちんどん屋さんといえ驚くなかれ年商一億円。林さんのプロフィールは。
 
 1956年福岡生まれ。立命館大学在学中に「ちんどん研究会」を発足。卒業後、大阪の老舗「青空宣伝社」に入社。1984年に「ちんどん通信社」を旗揚げし、1995年には有限会社「東西屋」に社名変更、現在に至る。

 ちんどん屋さんは日本独自の職業で、その歴史は古く1845年に大阪の千日前での飴売りの口上から始まり、やがて寄席の客寄せをするようになった。
 大阪から東京に進出した秋田柳吉氏の「広目屋」は、現在でも隆盛している化粧品やビール等の全国メーカーの創生期において大規模な宣伝(キャラバン隊を企画考案)を行い、一世を風靡しました。
 戦時中の暗黒時代を経て、戦後の昭和30年ごろ再び隆盛期を迎えました。
 しかしながら他のマスメディアの発展や交通事情の悪化、後継者不足などで次第に衰退し、昭和の終わり頃には一時は数千人を数えたちんどん屋さんもわずか数百人までに減少しました。
 しかし最近では、高度情報化社会の中で、ちんどん屋さんのもつダイレクトコミュニケーションが見直され、大企業が宣伝やPRのために、ちんどん屋さんを使うようになりました。
 また、多くの若者たちがちんどん屋さんの仕事に興味を抱き、伝統的なちんどんの技術を伝承しながらも、大道芸人やイベンターとしてマスコミや海外へと新しい活動を始めました。

 長くなったので今日はここまで、また明日。次回は林さんの苦労話など!