血液型のお話(最後)2006年01月22日 15:25

 このシリーズは今回でおしまいです。以下まとめとして、

 1、血液型と性格の関係では。

 ・ブームの発端となった能見氏の論説のうち「総理大臣にO型が多い」についてのみ検証を行ってきましたが、標本数によって結果が変わってきているので、現時点では事実として「総理大臣にO型が多い」とは言えるが「O型は総理大臣の気質を持っている」ということは必ずしも言い切れない。
 ・心理学あるいは医学や生理学的見地において科学的あるいは理論的な根拠はない。
 ・他国(ヨーロッパ)の気質と較べても血液型との関係はなさそうに思われる。
 ・血液型と性格の研究は国際的にみて、現在日本でしか行われておらず、韓国は日本のブームの影響を受けているのに過ぎない。(かつてドイツにおいてヨーロッパに多いA型と民族の優秀性との関連付けの研究が盛んになされたが、オーストラリアのアボリニジにA型が多いことが判って中止された。)

 以上より、早計かも知れませんが私なりの結論では、血液型と性格の関連性はない、あっても一般的性格で特定的性格を示すものではない。よって、血液型で遊ぶ分には罪がありませんが、それを就職や結婚等の判断材料としてはいけないと思います。

 2、血液型と健康の関係では。

 血液型は免疫との関係が深く、たとえばO型は胃潰瘍にはなりやすいけれど全般的には免疫性が高く長生きしそうだ。まだまだ未解明のものが多いけれど徐々に明らかにされるでしょう。

 3、血液型と人類のルーツ。

 血液型の国際的分布や血液型の出現時期を探ることによって別の面で人類のルーツが解明できるかもしれない。

 今まで私は自分の性格から「A型=几帳面」を常に気にしていましたが、「づぼら」もありということで、納得しました。心理学でいう「自己成就予言」を利用して各血液型の良いとこ取りをして「いわちゃん型」を作るつもりです。皆様も「自分型」を作られたらいかが。最後までお付き合いいただきありがとうございました。次は何のシリーズにしよっかな!?