血液型のお話(3)2006年01月16日 00:01

 お待たせしました。それではお約束の私の考察。少しお堅いかも知れないけれど最後までヨロスク。

 小泉首相までのデータでの解析。

  血液型        O   A    B   AB  ?  合計
日本人の血液型構成  31% 38% 22%  9%      
  実際値      15   7   2   2   1  27
  期待値     8.1  9.9 5.7 2.3     26

 能見氏のいうよう確かにO型が15名と突出している。ただAB型は外れている。
 次にデータを加工して出現率(実際値/期待値)について調べてみた。

   標本数    O   A   B   AB
    14  2.3 0.6 0.3   0
    26  1.9 0.7 0.4  0.9

 標本数が増えるに従って、出現率がいずれも1に近づいている。(O型で2.3が1.9へ)標本数がもっと増えれば偏りが無くなる可能性がある。よって今のところO型が突出しているが将来、出現率が1に近づく可能性も十分ある。
 それでは、ただ単に出現が偏っていたかというとあながちそうでもない。
 竹内久美子氏はその著書「小さな悪魔の背中の窪み」の中で、寿命を血液型から調べると、O型の人がいちばん長生きをするといっている。
 また、日本自律神経免疫治療研究会理事長の福田稔氏は300人の血液型データをまとめた下の表よりO型はリンパ球数が他の血液型に較べて多いと述べている。これより、O型の人は免疫力が強く、病気にも強いといえる。従って一昔の総理大臣は政治経験が長い人すなわち高齢者が多く、免疫力が強くかつ長生きするO型から選ばれる可能性が高かったのではと推測される。
 以上より、O型が総理大臣の資質であるという能見氏の論説には疑問符が付くのかもしれない。
 いずれにしろ人の先頭に立つ者は健康が第一といえる。従ってリーダーになるには免疫学的にはO型が有利だがO型に限らず健康で激務に耐えうる人でなければならないと言える。

    血液型     O     B      A    AB
  白血球総数   6400  6200   5900  5800
    顆粒球    56%   58%    59%  61%
   リンパ球    41%   39%    37%  35%

 次回は、心理学者から見た「血液型による相性診断や性格判断を信じていいか?」から。お楽しみに。