成人式、欧州を知ろう?2006年01月10日 11:59

 昨日は成人式、新成人のかた、おめでとうございます。昨年20歳になった人は143万人、一昨年より7万人減少。これは若者の就職においては企業の業績向上に伴う採用増加と共に追い風になる。しかしながら一方では国力の確実な減少にもつながる。

 日経新聞が新成人の大学生にとったアンケートでは15年後の日本はどうなるかの質問に良くなると悪くなるの意見は半々、良くなる理由は景気の回復56.2%、ITや科学の発展54.4%、医療の発展41.5%、一方悪くなる理由は少子化に伴う若者の負担増76.0%、税金の増加62.8%、治安の悪化62.4%。
 この先日本を変えたいかの問いに85%が変えたいと答え、どこを変えたいかに教育52.2%、政治50.7%、国際関係45.7%と答えている。
 また世界に誇れるものとしてはアニメなどサブカルチャーが73.1%、伝統的な文化や芸能58.2%、ハイテク技術力57.7%をあげている。
 好きな国は英国、イタリア、フランス。嫌いな国は中国、韓国、アメリカ。
 尊敬する人はイチロー10.8%、小泉純一郎4.9%、北野武4.3%、松井秀喜3.8%、緒方貞子3.5%、堀江貴文2.9%、中田英寿2.8%、宮崎駿2.7%、三浦知良2.2%、黒柳徹子1.8%

 今回のアンケートは大学生に偏っているために新成人の意見を代表しているとはいえないがいくつかのヒントを与えてくれそうだ。

 新成人は社会保障や税金、治安に対して不満を持っており。スポーツや文化、ボランティア等における国際的活躍に関心が深く、「小泉劇場」により政治への関心が深まり、「ホリエモン」により実業界における新しい事業手法に関心が出来たようだ。国際社会との対比で伝統的な文化への関心を深め、ハイテクやアニメなどに日本の優位性をみつけ、ヨーロッパに友好的で中韓やアメリカからの干渉を嫌っているように見える。また教育改革が一番必要と考えている。

 これからみて少子化対策も含んだ年金改革や教育改革が大事である。  又、中韓やアメリカばかり意識した外交ではなくEU諸国との友好の輪を広げていくことも大切なのでは。
 中小企業憲章制定のためにも、もっとヨーロッパとの絆を深めて欲しい。
 中小企業憲章とは:http://www.doyu.jp/kensyou/