タイで黄シャツブーム2006年09月12日 08:52

 今、タイでは黄色いシャツが人気で、特に胸の部分に王室の紋章をあしらったポロシャツが大人気でプレミアまでつく始末、この騒ぎにタイ商業省は価格上限を設定し違反者には罰金を科すとまで発表した。
これはタイでは曜日ごとに色があり、プミポン国王が生まれた月曜日の色は黄色。6月に国王在位60周年を迎えるにあたりその記念行事以前から、国民は黄色の服や腕輪を身につけ祝意を表していた。記念行事が終っても政府は各省庁職員に対し、今年いっぱいは月曜日に黄色い服を着るように協力を呼びかけていたが多くのタイ企業やテレビ局もこれにならいそれが全国的ブームとなったもの。
 ちなみにタイでは自分の生まれた曜日を非常に重要視し、その曜日ごとに色、守護仏が決められている。守護仏は,インドの古代宗教バラモン教の占星術に基づく9人の神様がそのルーツといわれている。仏教の伝来と共に9体の守護仏に変化し,そのうち8体が曜日毎の(水曜日は昼と夜の2体),残りの1体が毎日の守護仏となって現在に根付いている。水曜日の昼と夜の境は概ね夕方6時。ちなみに私は日曜日生まれですので色は赤です。

★日曜日:赤、プラ・プッタループ・パーンタッワーイネーッ(両手はお腹の上にして右手を左手の上に組み,瞬きをせずに偉大なる菩提樹を見つめる立像)
★月曜日:黄色、プラ・プッタループ・パーンハームヤート(左腕を垂直に降ろし,右腕は胸の辺りで右の手のひらを外側に向けて立ち,飢餓と日照りを制止する立像)
★火曜日:桃色、プラ・プッタループ・パーンサイヤート(右手を枕に乗せその腕を耳にあて手のひらを開き頭を抱え,左手は腰の辺りまで伸ばし目を閉じ,両足は揃えられ横になる寝釈迦像)
★水曜日(昼):緑色、プラ・プッタループ・パーンウムバート(両手でお布施の入れ物;鉢(バート)を前に抱え,足はキチンと揃えられた立像。 その姿は,朝お坊様がお布施に歩く姿に同じ。)
★水曜日(夜):黒色、プラ・プッタループ・パーンパレーライ(石の上に座り脚は両足とも下げ,左手は左足の上に置き右手は右足の上にてのひらを外側に向けた(品物を受けると言う意味がある)座像。  その下には両手で水を献上している象(パレーライ)と,両手で蜂の巣を献上している猿の姿がある。)
★木曜日:オレンジ色、プラ・プッタループ・パーンサマーティ(左手を下に右手を上に置き,右足を左足の中に入れたような状態で胡坐をかいて瞑想する座像)
★金曜日:青色、プラ・プッタループ・パーンランプーン(右手を左手の上に置いて胸元で交差させ,仏法と伝道について瞑想する立像)
★土曜日:紫色、プラ・プッタループ・パーンナーブロッ(右手のひらを上にして左手をその下に置き,頭の上の7本の頭を持つ蛇;ナーガの保護で瞑想する座像)
★毎日:金色、プラ・プッタループ・バーンマーンラヴィジャイ(右手は右足の上に,左手は禅を組むが如く自然に組んだ姿の座像)