米、長期金利の急低下2006年09月25日 12:29

 日経新聞に米金融市場で景気減速への警戒感がでてきたと掲載された。
これは米長期金利(10年もの国債)がFF金利(フェデラルファンド金利:短期金利の誘導目標)を下回ったため。(FF金利5.25%を0.66%下回った)
 この金利低下は、投資マネーの商品(原油、天然ガス)から債券への逃避加速が一因であるが、同時にフィラデルフィア連銀発表の製造業景況感指数(フィラデルフィア連銀管轄地区の製造業を対象とした調査だが、全米の先行指標としての注目度が高い)が低下したことにより、最近の住宅の販売・着工の減少や個人消費のゆるやかな減速を吸収できなくなりそうとの見方が出てきたため。
 市場の一部では景気後退回避のために年内の利下げが必要との声も聞こえ始め、また米連邦公開市場委員会(FOMC)も20日、利上げを見送り、景気動向を見極める姿勢を示した。
 もし、米国の景気が減速するならば依存度の高い日本の景気も減速する可能性が高い。当分この動向から目が離せない。