中国技術者の増加?2006年03月23日 01:20

 日本国内では理工系人材が不足しているため、中国の理工系の学生を教育して日本のメーカーに派遣する計画を人材派遣会社のパソナテックが実施しようとしている。中国の学生に日本語と日本のビジネス慣習を教育して日本に1~3年派遣するというもの。主として日本国内の製造拠点で、電気機器などに組み込まれるプログラムの作成などを担わせる予定。
 この構想は人手不足解消という意味では良いかもしれないが、日本の高度な技術やノウハウの流失の危険性もありいかがなものかと。
 中国の学生は日本の学生と異なり自立心が強く、企業への就職は自分のスキルアップの一手段としか考えておらず、さらに良い条件があればすぐに転職してしまう。
 また、中国は技術立国を目指しており、かつ模倣 (もほう)に罪悪感を持っていない。資源のない日本にとっては非常に強力なライバルになることは間違いない。かといって中国技術者に対しブラックボクッスを作ったのでは、彼らが日本に期待しているものとの間に大きな隔たりを作ることになる。
 お互い相手に何を期待するのか、腹をわって摺りあわせたうえで採用していかないと将来に禍根を残すのではなかろうか。