いわちゃんのひとりごと

　人の中にはけんかが強かったり、お金持ちになったりすると態度が横柄になる人がいるがそれが国でも変わらないようだ。

　先日、中国外相が小泉首相の靖国神社の参拝について「日本の指導者は愚かで不道徳」と批判した。これに対して安倍官房長官は「一国の代表者を名指しで侮蔑するとは誠に遺憾だと」中国側に謝罪を求めた。これに対し王駐在大使は中国の基本的な考えを電話で述べるだけで呼び出しにも応じなかった。これは外交儀礼上でも異例なこと。中国側は「本当のことを言って何が悪い」とぐらいにしか思っていないのだろうか。もしそうだとすると、ずいぶん失礼な話で、とても紳士的な行為とは思えない！

　東シナ海の天然ガス田を巡る協議では日本が日中中間線（中国は認めていないが）での共同開発を提案したのに対し中国側は尖閣列島付近（日本が固有の領土と主張しているにも関わらず）での共同開発等を提案してきた。また現在中国が開発中のガス田の開発中止や関連情報提供にも応じなかった。外務省内には「中国にガス田の中止を申し入れている間はその稼動の心配はない」との楽観論もあるけれど、もし無視され、ガス田が稼動したらどうするの？問題海域で帝国石油に試掘権を許可しているけれども、付近では中国の駆逐艦がウロウロしている。とてもでないが試掘できる状況ではない。もし対抗的に試掘するとして、万が一の時は、戦争？国際裁判？国連？とりあえずはやられっぱなしってところですかね？泣き寝入りも想定内？

　今中国は新5ヵ年計画で技術立国を目指している。「ＩＴ、バイオ、航空・宇宙、材料などハイテク産業における自主開発能力を高め、産業の高度化を図る」と。今年の2月中旬「中国はドイツのリニアモーターカーの技術を盗んでいる」とドイツの主要紙や雑誌が一斉に報じた。それは中国が開発中のリニアモーターカーが現在中国で稼動中のドイツ製リニアモーターカーに驚くほど似ていたから。また、鉄道相は「高速鉄道車両は吸収したことを基礎に完全に自主開発する」と表明しているが、土台となっているのは日独の技術。高速鉄道車両についても日独で一部受注しているがその条件は中国での合弁生産と中国企業への技術供与。こうして日独の技術は少ない飴で吸いあげられ、それがほかのところではライバルとして脅威になっていく。日本は武器関連品目の輸出は禁止しているけれど、技術という武器しか持たない日本にとってこれは武器以上の輸出禁止品目では？独善は良くないけれどそれも相手によりけりでは！

　私は軍備拡張には反対だけれど、なんか口惜しいよね！どうすれば一番いいんだろう？やはり気長に対話するしかないのだろうね。それにしても早く南方曼荼羅でいう「萃点」を見つける必要があるのでは！？