お盆だね、お盆とは?2007年08月14日 16:51

 立秋は8月7日。この日の前日を季節を分ける日として節分という。節分といえば立春の前日が有名。節分といえば豆まきが定番(昔は事あるごとに豆まきをしていたようだ)。豆まきは鬼(悪霊)払いの儀式。これは陰陽道に由来する。ここでいう鬼とは不遇の死を迎えた人間の霊を指していた。(たとえば菅原道真や平将門もちろん肉親も)
 一方仏教においては「盂蘭盆経」において次のような話が説かれている。釈尊の弟子の一人、目連尊者という人が、神通力で亡き母の姿を見たところ、母親は、餓鬼道に落ちて苦しんでいた。何とかして救いたいと、釈尊に尋ねると、「七月十五日に、過去七世の亡き先祖や父母たちのために、御馳走を作り、僧侶たちに与え、その飲食をもって、供養するように」と教えてくれた。教えの通りにすると、目連の母親は餓鬼道の苦をのがれ、無事成仏することができたそうだ。この故事が、盂蘭盆会の始まりといわれている。
 ここでいう餓鬼とは六道の一つ、餓鬼道に落ちて、いつも飢えと渇きに苦しんでいる亡者のこと。餓鬼が口にしようとするものは、炎となってしまうので、何一つ食することができず、飢えの苦しみは限りがない。こうした餓鬼は、自分の力でその苦しみから抜け出すことが出来ず、施餓鬼会が、唯一の救いになるとされている。
 施餓鬼会の時は、お寺に施餓鬼壇を設け、檀家の人たちが、米、野菜その他の食料を持ち寄り、集まった人全員に食事を出す。また、施餓鬼法要を行い、亡者を供養し、その滅罪追福を祈る。
 お盆(盂蘭盆会)は、これらの思想や行事が入り混じって先祖や亡くなった人たちが苦しむことなく、成仏してくれるようにと、私たち子孫が、報恩の供養をする時なのだ。
 裏返せば供養しなければ逆に祟られるという怖い行事なのだ!?ところであなた!先祖供養しました?知らないぞ~!なんてね。

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