白いんげんダイエット ― 2006年05月11日 21:50
「白いんげん豆ダイエット法」が今問題になっている。ことの起こりはTBSが5月6日に放映した番組「ぴーかんバディ」で発表したことより。この効果に刺激され、さっそく実行した人たちに激しい嘔吐や下痢の症状が続出したというもの。(5月9日3時現在で650件の苦情)
元々豆類はインゲン豆に関わらず荒地でも育つ手のかからない作物であり、たんぱく質やアミノ酸を多く含む理想的な食べ物であるが、火のとおりが悪くおまけに有毒成分を持つものが多い。従って豆を食べるときは水にさらしたり、納豆のように発酵させたり、もやしのように発芽させて毒を無毒化して食べるか毒の少ない未熟時(枝豆、さやいんげん)に食べなければならない。
今回の原因はレクチンなどの成分が、加熱不十分のために残り、これが胃や腸の粘膜に炎症を引き起こしたためといわれている。一般的に豆の毒は20分も加熱すれば分解されて無害になると言われているが今回は5分と短かったように思える。(有効成分は110℃で8分の加熱に耐えるとあるがこの境目(無毒化との)はどのへんにあるのか不明だが)
また、このダイエット法はアメリカで普及している「ファセオラミン」(これは特許名で一般的にはファビノールといい白いんげん豆より抽出した成分)を用いたものでその作用とは、私たちが炭水化物を食べるとそれが消化酵素(α-アミラーゼ)により分解されグルコースに変えられ血液で各細胞に運ばれエネルギーとして消費されるがあまったものは脂肪に変えられ蓄積されることになる。ところがこの「ファセオラミン」は消化酵素と結びつきその働きを阻害するため炭水化物がグルコースに変えられなくなる。1gの「ファセオラミン」で炭水化物2250kcal分の吸収をブロックするという結果も報告されている。
今回はお米をいくら食べても太らないというダイエット法が引き起こした事件だが、よくよく考えてみると脂肪だけでなく細胞に必要なエネルギーもなくなるということで、ある意味絶食に近いダイエット法といえるのでは?別に白インゲン豆に限らず豆類には豊富なたんぱく質とアミノ酸(特にレクチンとリジン)がたくさん含まれており、他にもベータカロチンやビタミンB群、カリウム、カルシウム、亜鉛、マグネシウム、リン、鉄分、マンガンなど様々なミネラルのほかに、植物繊維などが含まれている。よってダイエット食品としてではなく健康食品として付き合っていってもいいのでは。また 動物性アミノ酸とうまく組み合わせて燃焼系アミノ酸ダイエットとして利用したほうが健康的と思える。
今回の事件で豆は毒をもっているということも判ったし、白いんげん豆といわれている豆も大福豆、白花豆、斗六豆(トロクマメ)、大手亡、銀手亡、姫手亡、カンネリーニ等種類がたくさんあるということ(今回は大福豆を使用したとのこと)。アメリカ人にあったダイエット法が必ずしも日本人には合わないのでは?(日本人はアメリカ人ほど豆を食べないので豆毒に対する抵抗が少ないのでは?)
健康やダイエットに関心が高い今、ただ目新しいとして飛びついたTV局の姿勢に警鐘を鳴らした一件ではなかっただろうか。
元々豆類はインゲン豆に関わらず荒地でも育つ手のかからない作物であり、たんぱく質やアミノ酸を多く含む理想的な食べ物であるが、火のとおりが悪くおまけに有毒成分を持つものが多い。従って豆を食べるときは水にさらしたり、納豆のように発酵させたり、もやしのように発芽させて毒を無毒化して食べるか毒の少ない未熟時(枝豆、さやいんげん)に食べなければならない。
今回の原因はレクチンなどの成分が、加熱不十分のために残り、これが胃や腸の粘膜に炎症を引き起こしたためといわれている。一般的に豆の毒は20分も加熱すれば分解されて無害になると言われているが今回は5分と短かったように思える。(有効成分は110℃で8分の加熱に耐えるとあるがこの境目(無毒化との)はどのへんにあるのか不明だが)
また、このダイエット法はアメリカで普及している「ファセオラミン」(これは特許名で一般的にはファビノールといい白いんげん豆より抽出した成分)を用いたものでその作用とは、私たちが炭水化物を食べるとそれが消化酵素(α-アミラーゼ)により分解されグルコースに変えられ血液で各細胞に運ばれエネルギーとして消費されるがあまったものは脂肪に変えられ蓄積されることになる。ところがこの「ファセオラミン」は消化酵素と結びつきその働きを阻害するため炭水化物がグルコースに変えられなくなる。1gの「ファセオラミン」で炭水化物2250kcal分の吸収をブロックするという結果も報告されている。
今回はお米をいくら食べても太らないというダイエット法が引き起こした事件だが、よくよく考えてみると脂肪だけでなく細胞に必要なエネルギーもなくなるということで、ある意味絶食に近いダイエット法といえるのでは?別に白インゲン豆に限らず豆類には豊富なたんぱく質とアミノ酸(特にレクチンとリジン)がたくさん含まれており、他にもベータカロチンやビタミンB群、カリウム、カルシウム、亜鉛、マグネシウム、リン、鉄分、マンガンなど様々なミネラルのほかに、植物繊維などが含まれている。よってダイエット食品としてではなく健康食品として付き合っていってもいいのでは。また 動物性アミノ酸とうまく組み合わせて燃焼系アミノ酸ダイエットとして利用したほうが健康的と思える。
今回の事件で豆は毒をもっているということも判ったし、白いんげん豆といわれている豆も大福豆、白花豆、斗六豆(トロクマメ)、大手亡、銀手亡、姫手亡、カンネリーニ等種類がたくさんあるということ(今回は大福豆を使用したとのこと)。アメリカ人にあったダイエット法が必ずしも日本人には合わないのでは?(日本人はアメリカ人ほど豆を食べないので豆毒に対する抵抗が少ないのでは?)
健康やダイエットに関心が高い今、ただ目新しいとして飛びついたTV局の姿勢に警鐘を鳴らした一件ではなかっただろうか。
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