ネット競売に規制2006年05月18日 12:50

 今日の日経の一面にネットオークションの規制についての記事が載っていた。これはネットオークションの拡大に伴いトラブルも増大したためこれに歯止めをかけるため。警察庁の調べによると、2001年に2099件だった被害の相談件数が2005年には17451件に急増している。模造品や海賊版を販売する商標法違反事件なども相次いでいる。これを防止するため政府の知的財産戦略本部がまとめた原案(6月に正式決定)では販売業者だけでなく、個人でも大量出品(一時に百点以上か過去一ヶ月以内に2百点以上)する場合は住所や氏名の表示を義務づけ、違反すれば出品を止めさせる。ネットオークション事業者にも本人確認の徹底を義務づけ今後改善が見られない場合の処分も滲ませている。これに先立ち事業者も著作物の権利団体と共同で「インターネット知的財産権侵害品流通防止協議会」を発足させ、権利侵害者の情報開示や出品防止に取り組んでいる。しかし私が思うに偽物の大量販売は防げても少数の偽物までは防げそうにない、また少数に分散するとかたくさんの個人名義を使用するとか色々抜け道も考えられそうだ。いずれにせよ健全で安全なオークションの発展のためには避けられない規制、ただ自由な参加を阻害しないことを前提に今後の充実に期待したい。