聖バレンタインディ2006年02月13日 15:49

 明日はバレンタインディですね。女性の方準備は出来ました?でも最近は、女性も強くなって告白は別にこの日でなくても良いみたいですが、中にはこの日が必要な方も残っているのかな?(失礼な言い方でごめんなさい)この日はホワイトディの通過儀礼で、倍返しを期待してプレゼントをするそうです。デパートやホテルもその辺は「想定済み」でホワイトディの方が重要になってきている。しかしながら義理とはいえチョコレートの売上げはこの日が一番。私も男ですので、例え義理と判っていてもプレゼントを貰って悪い気はしないこれもコミュニケーションの一つかもしれませんね。

 さて、いつも通り由来など。
 ★聖バレンタイン:実は初期の殉教者列伝には3人の聖バレンタインの名が記されている。1人はローマのキリスト教の司祭で古代ローマ皇帝クラディウス2世により迫害され殉教(西暦269年2月14日)したと伝えられ、一人はインテルムナ(現テルニ)の司教、もう一人は大勢の仲間とアフリカで殉教したと伝えられる。最初の聖バレンタインの故事は結婚した兵士は家族のことを思って士気が下がると、時の皇帝が兵士の結婚を禁止したが聖バレンタインはこの禁を破り兵士を結婚させたために処刑されたというもの。次の聖バレンタインの故事は175年2月14日にテルニで生まれ様々な奇跡を行ったため皇帝に睨まれ273年2月14日にローマで処刑されたというものです。(えらい長生き?)またテルニではもう一つの話しが伝わっており聖バレンタイン教会で洗礼を受けたセラビアが病気になり死ぬときに夫も一緒に死にたいと願ったところ263年の2月14日に同時に昇天したとのこと。今も聖バレンティノ(バレンタイン)教会はテルニにあるそうです。
 ★女神ユノの祝日:古代ローマ帝国では2月14日は女神ユノの祝日、ユノは全ての神の女王で家庭と結婚の神でもあった。また翌日15日はルペルカリア祭(豊作を祈願する清めの祭り)の始まる日であった。当時男女は別々に暮らしており、祭りの前日娘たちは自分の名前を書いた札を桶の中にいれ、翌日男たちがそれを引いた。祭りの間、そのカップル同士が過ごすことが定められていた。そしてその多くが結婚した。

 初期のローマ教会は異教の祭りである女神ユノやルペルカリア祭を排除しようとしたが禁止しても反発を招くだけと、この祭りを残したがその趣旨を2月14日に殉教したとされていた聖バレンタインの祭りの日と変更した。余談ではあるがウァレンティヌス(聖バレンタイン)の記念日は第2ヴァティカン公会議後の典礼改革で、史実の上で実在が明らかでない聖人たちの一人として扱われ現在は祝われてはいない。ルペルカリア祭の主旨を変更するために創造された聖人なのかもしれない?

 ヨーロッパでは14世紀頃から最初はこの日に家族が愛を確かめるために贈り物をしあう習慣。次第に恋人たちが贈り物やカードを交換し、その日に最初にであった異性を「バレンタインの男性」「バレンタインの女性」と向こう一年間呼ぶ風習に変わっていった。アメリカでは第一次世界大戦後恋人達の日として普及した。
 ★シークレット・アドミラー:男女関係なく自分の名前を伏せた告白カードを相手に届けてもらって、相手は告白した人が誰か人に尋ねたり、想像をめぐらしたりするゲーム。相手はたいがいわかるそうです。幼稚園でも行われているって。おませだね。

 バレンタインディにチョコレートのみを贈るのは日本だけ、他の国ではチョコレートに限らずバラやアクセサリーも贈っている。また男性から贈るのが主で、女性もお返しを用意しておく(ありがとうチュで終わりも多いそうです)、お互いに贈りあうという風習。したがってホワイトディはなし。チョコレートを贈る習慣は19世紀中期のイギリスで始まり、キャドバリー社が美しい絵のついたチョコレートボックスを発売した。バレンタインにチョコレートを贈る風習はなかったがこの美しいボックスはバレンタインの贈り物にふさわしいと広まっていった。(当時固形チョコレートはキャンディの一種とされていたのでキャンディボックスとも呼ぶ)
 日本で最初に仕掛けたのはモロゾフで昭和11年2月12日に国内の外国人目当てで国内英字雑誌に「バレンタインチョコレート」の広告を載せたがあまり売れなかった。(モロゾフは当時イタリアのペルジーナと提携していたのでテルニの聖バレンタインの話が伝わっていたものと思われる)その後昭和30年代になってデパートが恋人に贈り物をする日として宣伝したが定着せず、昭和33年チョコレートメーカーのメリーが聖バレンタインの日として新宿伊勢丹でキャンペーン(3日間)をしたが結局5枚(当時170円)しか売れず不発。その後も諦めることなくメリーと森永が毎年、聖バレンタインの企画を宣伝し、ようやく昭和50年代に入ってブレイクし、現在では外国メーカーの参入も著しく全国の女性の約60パーセントがこの日チョコレートを購入しチョコレートの年間消費量の4分の1がこの日だけで消費されると言われている。(商売は諦めちゃダメですよ。)

 長くなってお疲れさんでした。次回はホワイトディでも。