クラゲがブームに?2008年10月13日 21:14

 下村脩氏のノーベル賞受賞で、一躍脚光を浴びる存在となったオワンクラゲ。お椀を逆さにしたような形からこの名がある。日本各地で見られ最大傘経が20cm。刺激を受けるとGFP(緑色蛍光タンパク質)の働きで生殖腺を青白く発光させる。このGFPの発見がノーベル賞につながった。海において見られるのは春から夏にかけて、水族館で見られるのも本来はこの時期。飼育が難しく採取できるのは来年の冬から春にかけて、今時期見られるのはクラゲ展示数が世界一(クラネタリウムというクラゲ専用の展示室をもち常設で21種類展示)の山形県鶴岡市の加茂水族館のみのようだ。ただここも繁殖したもので傘径が1~4cmのミニサイズが約10個体いるとのこと。光る展示も行っていない。(紫外線を発する装置をつけないと緑色の発光がきれいに見えない。また小さければ発光しない。)世界最大級を誇る海遊館(大阪市港区)では平成14年には紫外線照射付きの水槽で100匹展示していたというが今は1cmクラスを1匹飼育しているだけで展示は難しいといっている。オワンクラゲを本格的に見られるのは来年に持ち越しそうだ。近くの水族館に展示されれば一度は見てみたい。もちろん発光する姿を。