経済格差は誰のせい?2006年04月24日 23:58

 こんにち問題になっている経済格差は小泉政権のせいか?との話しがニュースになっていたが、私は歴代内閣のせいではあるが止むを得ない事態でもあると考えている。元々日本が金融自由化をはじめとしたグローバルスタンダードを受け入れた時点で今日の結果は予測できた。なぜなら日本が国際競争にさらされるには、戦後の高度経済成長のせいで日本国内での人件費が高くなりすぎていた。全てが高度な技術力を必要とする分野に転換できれば問題なかったが、実際はそういう訳にはいかない。そこで大企業は国際競争力を増すために製品の原価を下げる必要があり。安い人件費を海外に求めた。大企業は製品の価格低減に成功したが。その一方、国内に残された中小企業(下請)は仕事を失ってしまった。また仕事を得たにしても厳しいコストダウンを余儀なくされた。そのため人件費を安くするために正社員を減らし臨時社員(パート、アルバイト)を採用するしかなかった。このように原因の第一はグローバルスタンダードの受入が性急過ぎたこと。もう一つは、大企業の存続のみに気を配り、中小企業に目をゆき届かせなかった事による。これらは小泉政権の発足以前に起こっている。そこより次第に格差が広がっている。いずれにしろもう元には戻れない。このグローバルスタンダード(アメリカ式自由経済)のもとでは敗者と勝者が出来るのは当然のことである。残念ながらこの問題の解決を国に求める事は難しい。現時点では自分で打開するか、諦めるしかない。