珍説、亀石は動いた2009年03月15日 20:04

昔、奈良の明日香村に行ったとき
亀のような形をした岩をみた。
長さ3.6メートル、幅2.1メートル
高さ1.8メートルの花崗岩に
亀のような顔が彫られたもの。

この亀石に古くからの言い伝えがある。
蛇となまずの争いで湖の水が
干上がり多くの亀が死んだため
その供養として作られたというのだ。
昔の人は亀を食べても供養まで
する意識があったかどうかは
はなはだ疑問ですが。

ただこの亀石、昔は北を向いていたが
次は東を向いて、今は南西を向いているとか。
西を向いたときは奈良盆地は
泥海と化すと言われている。

その話しを聞いたとき、こんな
大きな石が動くはずはない
ばからしと思って忘れていた。

ところが今日の朝日新聞で
面白い記事を見つけた。

それは地球の磁気が逆転するということだ。
誕生以来何百回も入れ替わっており、
500万年前は20年に1回は逆転しており、
最後は78万年くらい前に入れ替わり
北極がN極、南極がS極に落ち着いた。

このSからNに逆転する過渡期に
磁場が弱まり不安定となり
磁場による方位が定まらなくなるそうだ。

飛鳥時代ごろ逆転はないにしても
磁場が弱まっていて
方位に乱れがあったとしたら
しかもその方位測定を磁石で
行っていたとしたら。
亀石は動かなくても方位は変っていく。

「魏志倭人伝」にある邪馬台国への
方位も磁石で決めていたとしたら
現在と変っていてもおかしくない。
その当時の磁場を調べれば邪馬台国に
到達するのかもしれない。