株価、やや落ち着き2006年06月19日 18:44

 株の値段もやや回復を見せてきており景気の回復に水を差す心配もやや和らいだかに見える。そもそも株安に振れたのには、大きく4つの原因があるといわれている。1、投機マネーの収縮(低い金利でリスクの高い新興国ファンドなどに投資してきたヘッジファンドなどが金融引締めの影響を受け資金を引き上げだした。)2、景気減速の懸念(原油高によりアメリカ発のインフレ減速経済が日本に波及するとの懸念)3、小泉後の構造改革に不透明感(小泉後に構造改革が減速すれば外国投資家にとって投資市場としての日本の魅力が薄れる)4、パーナキン・ショック (「中長期的なインフレ見通しを特に注視する」発言により利上げが継続的に行われ過剰性流動相場が縮小するとの懸念)
 ただ、日本の景気回復にもかかわらずこれほど急速に下落した原因は、世界において日本の株式市場がインドやブラジルなどと同じく「ハイリスク・ハイリターン市場」として捉えられているからだ。アメリカ発の株安はすぐに日本に伝染する。しかも数倍にもなって。昔から「アメリカがくしゃみをすれば日本は風邪をひく」が今なお生きている。このトリガーは外国人投資家が引くがすぐに日本の個人投資家が反応する。
 最近の日本の株価はこの外国人投資家(26%)と個人投資家(19%)併せて45%の動きで左右されているといっても過言でない。資金がなくても株が買えるという利便性が逆に株価を暴走させる原因にもなっている。株の高安の判断には企業の業績ばかりではなく国内外の個人投資家の心理も読む必要がある。・・・・しかしながら資金の潤沢なほとんどの機関投資家はこの機に買い越しにまわっている。なんだかな~!

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