ダ・ヴィンチと聖徳太子2006年06月06日 00:12

 「ダ・ヴィンチコード」ご覧になりました。この中でも使われているのが「黄金比(黄金比率)」、古代より最も美しい比と言われている。a:b=b:(a+b)が成立するa:bの比、具体的には1:1+(1+√5)/2≒1:1.618、大体では5:8や3:5。古代ギリシャにおけるパルテノン神殿の縦と横やミロのビーナスのへそから上と下、エジプトのピラミッドの高さと底辺やフランスの凱旋門の開口部の高さと全体の高さにも使われている。また自然界でもオウム貝や松ボックリ、葉の並びにも見られる。特にレオナルド・ダ・ヴィンチが古代ローマの建築家ウィトルウィウスの理論に基づき描いた人体図は均整のとれた美しいバランスを見せており、この「黄金比」の代表とされている。他にも名刺やたばこの箱の長辺と短辺、正五角形の対角線と一辺の長さが「黄金比」になる。従ってアメリカ国防庁のペンタゴンも。
 この「黄金比」に次いで美しいといわれているのが日本で使われている「白銀比(大和比)」。1:√2=1:1.414・・・。これは古くから大工さんの間では、神の比率とされ法隆寺や五重塔などの建築物の中に多く取り入れられている。また大工道具の一つである指矩(さしがね)の裏には丸太から最大寸法の方形角材を切り出すために便利な角目と呼ばれる目盛り(√2倍したもの)が刻まれているものもある。またこの「白銀比」は大工の神様として祭られている聖徳太子の発明ではないかと考えられている。他にも身近なところではハガキや半紙、Aサイズのコピー用紙が「白銀比」となっている。また正八角形の中にも「白銀比」がある(正八角形の中で作られる長方形の辺の比)。そういえば夢殿も八角形だ!
 これら二つの比の他に「第二黄金比」として1:(3+√5)/2や「白金比」として1:√3もある。
 あるテレビ番組で人の顔においても「黄金比」と「白銀比」のどちらかが表われていると検証していたが小顔で整った人には「黄金比」が、日本的なぼってりした顔には「白銀比」が多く表われていた。かくいう私は残念?なことにこてこての「白銀比」でした。