ことばのお勉強(3)2006年08月04日 11:21

 本日もことばのお勉強、特に商い(あきない)商売(しょうばい)についての特集。
★商い(あきない)★
★「商い三年(あきないさんねん)」:商売は三年我慢しなければものにならない。「石の上にも三年」のように一つのことを辛抱強く続けなさいという意味。ちなみに「石の上・・・」は石の上に三年も座っていれば石も暖まる。
★「商い上手の仕入れ下手(あきないじょうずのしいれへた)」:いくらものを売るのが上手でも仕入れが下手では儲からないということ。
★「商いは牛の涎(あきないはうしのよだれ)」:牛の涎は切れ目なく少しずつだらだらと出てくる。商売もこれと同じように儲けを急がず地道に気長く辛抱しなさい。
★「商いは数でこなせ(あきないはかずでこなせ)」:利益を少なくし数でこなすのが商売のコツ。
★「商いは門門(あきないはかどかど)」:相手を見て、その人にふさわしい物を売るのが商売のコツ。
★「商いは吉相(あきないはきっそう)」:商いは愛想よく客に接するのが第一。別説として商売は縁起をかつぐ。
★「商いは山椒の皮(あきないはさんしょのかわ)」:商売は山椒の皮のように辛いものだから、のんびり行えば失敗する。
★「商いは本にあり(あきないはもとにあり)」:商売の盛衰は、元手の大小に左右される。大資本にはかなわない。
★「商い店は古いがよい(あきないみせはふるいがよい)」:商売を長く続けると信用が得られる。
★商売(しょうばい)★
★「商売は草の種(しょうばいはくさのたね)」:商売の種(種類)は草の種ほど多いという意味。
★「商売は水物(しょうばいはみずもの)」:商売は予想が困難で、予想外の結果になりやすい。
★「商売は道によって賢し(しょうばいはみちによってかしこし)」:どんな商売でも、専門のことはその道の人がそれぞれ精通しているということ。「餅は餅屋酒は酒屋」
★「商売は元値にあり(しょうばいはもとねにあり)」:商売は仕入れが大事。
★「商売身敵(しょうばいみがたき)」:同業者はよしみもあるが競争者である。

 長くなったので今日はここまで、次回は商人(あきんど)、商人(しょうにん)について。