いわちゃんのひとりごと

　いゃー、とうとう村上さんも逮捕されたね！かつてブログ「ホリエモンは大丈夫？」の中で「アクティビスト（活動家）」について述べたが。再掲載すると「アクティビスト」とは投資ファンドのことをいい、上場株を大量に取得し、経営改革を働きかけるのが特徴。従って、「アクティビスト」が必ずしも悪ではなく、不健康な体質（資本を無意味に眠らせたり、無理な投資で浪費する）を改善しない放漫・怠惰な経営に甘んじている企業にも責任がある。
　「アクティビスト」は高い利回りを見込んで世界中から流れ込んでくる多額の資金をもとに企業の持つ含み資産に注目し株式公開買付け（ＴＢＯ）を仕掛けてくる。株を買占め、経営権を握り、経営改革を迫り、企業の業績向上に伴う株式の売却益をあげるというもの。
　世界中の「アクティビスト」が虎視眈々と日本を狙っており着々と成果を上げている。投資ファンドの高利回りがこれを証明している。この「アクティビスト」の日本人の第一人者が村上ファンドの村上世彰氏だった。
　今回の事件はライブドア事件と平行して調査されていたがライブドア事件の方が立証し易いと判断され先に逮捕劇となった。それだけ今回の事件の方が立証しにくいと考えられていた。しかしライブドア側の証言やライブドアとの打ち合わせの詳細なメモが出てきたため逮捕に踏みきったもの。当局はライブドア事件より今回の事件の方が悪質と判断しているようだ。
　彼は自分で「プロ中のプロ」というような自信家であり、その慢心が目を曇らせ、インサイダー取引にまで手を出したようである。誠に残念なことである。しかしながら彼の卓越した能力をこのまま殺すことはもったいない。出来れば復帰後経営コンサルタントとして企業防衛や企業革新の分野で活躍してもらいたいものだ。日本人の経営者はまだまだ考えが甘く、常に海外の「アクティビスト」に狙われているわけだから。