おくりびと観賞記2009年03月20日 10:36

昨日「おくりびと」を
観てきました。
レイトショーということで
1000円、お得でした。
遅いせいなのか観客はまばら
開始まではおばちゃん達の
大きなひそひそ話?
が耳障りでしたが。

内容は色々なシーンを
断片的に見聞きしていたので
想像の範囲でした。

淡々と流れる映像の中で
主人公が野外でチェロを
奏でるシーンが印象的でした。

当然ですが納棺の所作だけでなく
死生観もテーマだったようです。
産卵するために帰郷する鮭
産卵後死んで流されていく鮭。
人は自分が生きるために
他の死を受けついでいく。
食べ物という形で。
白子やから揚げ、干し柿をむさぼり
食らうシーンは生への執着
が感じられて対照的でした。
石文のエピソードも父子の思いが
さらに幼子につながれていく。
改めて死とは次の生への旅立ち
あるいは新たな生への引継ぎと
感じさせられました。

なんだろうな、大泣きする場面も無く
淡々と進行する中で
涙がじわーっと滲んできました。