「利他の精神」とIT2006年02月15日 22:04

 昨日はバレンタインディ、男性諸君チョコレートは何枚貰いましたか、私は七枚でした。ところで昨日は例会があり元気になるお話を聞いた。

 講師は34歳のパソコン・通信会社の社長さん。(有田電器有限会社、有田栄公(ひでとも)氏)高校時代はほとんど勉強もせずサボっていたが卒業時に大学に進学するつもりでいたのに、願書も出しておらず、受験できないことに愕然とし、将来が不安になり一念発起、専門学校に通い始める。次々に方針が変わり三つの学校に通うことになる。(経理学科、行政書士、中小企業診断士)資格をとって独立するつもりも合格できず、断念。父の後を継いで電器屋さんになる決意。父の勧めで松下電器商学院に入学。ここでは電器のことより心身の研鑽を受ける。(柔道と茶道)この時徹底的に教え込まれたのが「利他の精神」。
 卒業後は地元に帰りこの「利他の精神」を生かして懸命に働く。しかしながら自分がいくらがんばって業績を挙げても全て「2代目は楽でいいよね」の言葉で片付けられる。それが口惜しくて、いつか「2代目だから」という言葉を言わせないようにしようと、またまた一念発起、27歳のときパソコン・通信の会社を創立。(登記まで自分で行う)その後時代の波に乗りソフトバンクやNEC,富士通、コンピュータウェーブなどの地域代理店となり次いで電気工事部門の新設やリフォーム部門の拡張など業績を拡大し続け、今期は電器店を吸収し株式会社とし本社社屋も新設の運びとなっている。

 会社の理念は「お役立ちと安心」非常に短いが、「利他の精神」が込められている。お客様に喜んで貰うにはどうしたらよいのか常に考えて対処する。その結果として報酬をいただく。だから仕事には絶対の自信を持つ(必ずお客様に喜んでいただく)ことより報酬は常に正当であるから決して値引きはしない。

 最後にITについての講義
★ ウインドウズよりユニックスやリナックスが望ましい。その理由として
・セキュリティが甘く、対策費用がかかる
・マイクロソフト社に独占を許すと生殺与奪権を握られる
・開発費やサポートにお金が掛かる。
★便利な使い方
・フラッシュメーカーを使うことより簡単にPR用のCDが出来る。
・スマートボードを使うことで簡単にプレゼンテーションが出来また録画も出来る
・Vチャットを使うことで数人であればモニターで会議が出来る。
・Webアプリを使えばデータも個人情報もインターネット上のサーバーに保管できる。
・フラッシュメモリーを利用すれば簡単にデータの持ち運びが出来る。(ただし紛失や悪用がされやすい)
★バックアップの重要性
・CDはバックアップに向かない。(直射日光で消える)
・バックアップはMOか外付けのハードディスクで。
・データの安全性を考えればハードディスクは3台ほど欲しく、その内一台は別の場所に保管する。
・新しいパソコンではシステムも含めた丸ごとバックアップが望ましい。システムを短時間で復旧できる。古いパソコンではデータのみのバックアップで、本体は買い替え等も検討する。
・バックアップの項目を決めておく。(メールアドレスやマイドキュメント等)

 最後に、講師も言われていたがITはあくまで道具、何でもかんでもIT化して手書きで簡単に済むところをパソコン入力に限定して時間がかかりすぎては本末転倒。ITをいかに使いこなすか、それが新しい経営での命題でもあろう。