債務担保証券(CDO)2008年11月27日 09:16

最近、損害保険の
損保ジャパンが
2009年3月での
当期予想損益を発表した。
それによると520億円の
赤字になるという。

その原因は株価下落の
有価証券評価損が730億円。
CDOの金融保証保険業務での
700億円の支払準備金。
併せて1430億円。

株価下落は一応底値としても
CDOの保証額は残額が
1756億円もあり
CDOの損失具合では
さらに赤字が膨らむ
可能性がある。

ここでCDOの保証保険業務とは。

CDO自体はゴールドマン
・サックスのような証券銀行が
社債などを中心に多くの銘柄を
組み込んだデリバティブ商品。

組み込まれた銘柄の破たん
によっては損失あるいは
元本全てが無くなってしまう。

さきほどCDOでの
損失の可能性を公表した
ソフト・バンクの例で言えば
160銘柄が組み込まれた
CDOを759億円分
保有していたが
160銘柄の5パーセント
即ち8銘柄が破たんした時
すべて無くなることになる。
(この条件はCDOごと
異なる)

このCDOの損失を全額か
あるいは保証限度額まで
保険会社が保証する。

現段階でCDOの損失を
予想損益に反映させた
会社がどれだけあるか
実際の決算が恐怖でもある。

また保険会社においても
CDO保証の支払予想を
過小評価していた場合
そのギャップが危険となる。

3月に大きな山場を迎える