自由貿易の危機2008年12月24日 12:22

私は、オバマ次期大統領の
保護主義への傾倒を
恐れていたが
今まで米国の自動車メーカー
救済に批判の目を向けていた
欧州とくにフランスでは
サルコジ大統領の
「何らかの手を打たないと
欧州は廃工場の荒野になる」
の声に代弁されるように
保護主義へ向かう恐れが
強くなった。

というのも部品を含め
自動車産業に従事する
人口は米国で100万人、
欧州で220万人、日本で
85万人といわれている。
しかも
ガソリンスタンドや保険など
関連する裾野はその10倍にも
なるといわれている。

先進国で保護政策が行われれば
BRICsでも同様なことが
起こるのは自然の成り行き。

国内市場が飽和状態で
輸出に活路を見出して
きた日本のメーカーに
とっては死活問題。

これは何も自動車だけには
限らない。
自由貿易自体の危機である。

日本としては
今後の経過を固唾を呑んで
見守るしかないのだろうか。