「高島易断」詐欺2008年06月05日 16:16

 最近テレビで「高島易断詐欺」のニュースを聞きますが、そもそも「高島易断」とは何かを調べてみると、明治時代の政商、高島嘉右衛門(呑象)が易学を独学で学び趣味として集大成したもの。当時、親交のあった伊藤博文の暗殺も占ったとその的中率が有名となった。
 しかしながら、事業には後継者(長男:高島長政氏)があったものの、易断では後継者はなく「占いは売らない」と商売にしなかった。ただその門下生5名「細野生二氏(北海道居住)、小玉卯太郎氏(東京居住、占い業)、七戸綏人氏(盛岡居住、歯科医)、長島浜吉氏(東京居住、占い業)、長島忠蔵氏(北海道居住、農業)」のうち2名が占い業をしており、特に小玉卯太郎氏には呑象の号を黙認していた。従って「高島家」と現在多数存在する「高島易断」とはなんら関係はなく。わずかに占い業の流れを汲んでいた門下生も死に絶えたと見られている。
 当時、縁日などで行うテキヤ商売の一環として占いが行われており、そこに良く当たるというネームバリュウから「高島易断」の名称使用が乱立したものと見られている。
 過去に高島易断総本部から独立して高島易断亜流を起こした人に対し、総本部から「高島易断」の名称を使用しないようにとの訴えがあったが、高裁の判断は、「高島易断」という表示は一般に占い業を指す名称であり「高島易断」や「高島」の名称を使っても不当使用には当たらないとした。従ってだれでも「高島易断」を名乗れることになる。「高島易断」は占いの流派ではなく占いの総称と理解しましょう。たとえば「動物占い」ではなく「動物譬(たとえ)高島易断」のように言ってもOK。
 私も「高島易断」ではありませんが占いを少々します。それは自分の運命を知るために行うもの。変えることの出来るのは他人や物ではなく自分自身です。それを物品販売や高額占い料を取るために使うなんて許せんなー!プンプン!