亀田親子に鉄槌2007年10月16日 06:49

 日本ボクシングコミッションは15日、世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトル戦で反則を繰り返した亀田大毅とセコンドについて反則を指示した父親の亀田史郎氏と同兄の亀田興毅の処分を決めた。亀田大毅は一年間のライセンス停止、亀田史郎氏は無期限のセコンドライセンス停止、亀田興毅は厳重戒告、協栄ジムの金平桂一郎会長はクラブオーナーライセンス3カ月間停止となった。
 私も試合を見ていたが、亀田大毅はただガードを低くして前に突進するばかりで手数もほとんど出ていなかった。途中経過の発表でも劣勢に立たされており、それがあせりとなって反則を繰り出したのだろう。途中の反則については正直あまり感じていなかったが最終ラウンドでは何度も抱え上げて倒そうとしていた。ボクシングではなく相撲かレスリングの試合のようだった。興行的には面白かったが、スポーツの世界戦とは思えなかった。格闘技だけに命の危険もある、それを防止するためにルールがある。それを破ってまで勝てば良いという思い上がった気持ちは厳重に罰せられるべきだと思う。再発防止の意味を込めて今回の裁定は妥当だと思う。これに対して亀田史郎氏は「いきなり1年間の停止処分は重いものではないでしょうか」「ボクサーとして成長期にある18歳の大毅にとって、1年間はあまりにも長い」と不満を示している。子を思うがゆえの発言で、他意はないと思うが、「あなたがその原因を作ったのですよ!」と言いたい。この裁定が下る前に、東日本協会は亀田兄弟が東京都新宿区内の協栄ジムで練習せず、同葛飾区内に練習場を構えて独自に練習している現状を改めるよう亀田側から誓約書を出させることを協栄ジムに要請したという。練習熱心で素質も有る亀田兄弟、今回の裁定で腐ることなく新たな練習方法を取り入れてさらなる高見を目指して欲しいと思う。