古代塩余談(5)2007年10月09日 00:34

 どんどん脱線していきますね。前回の宿題で「味耜高彦根命」が祭られている神社を調べてみました。数が多いので県単位で下に記します。(「神奈備」を使わせて頂きました。)
 青森県(2)、岩手県(0)、宮城県(1)、秋田県(1)、山形県(7)、福島県(21)、茨城県(5)、栃木県(53)、群馬県(4)、埼玉県(8)、千葉県(1)、東京都(4)、神奈川県(2)、新潟県(10)、石川県(2)、福井県(3)、山梨県(4)、長野県(8)、岐阜県(6)、静岡県(15)、愛知県(2)、三重県(2)、滋賀県(2)、京都府(6)、大阪府(2)、兵庫県(6)、奈良県(5)、鳥取県(5)、島根県(12)、岡山県(18)、広島県(2)、山口県(2)、徳島県(2)、高知県(12)、愛媛県(23)、香川県(3)、福岡県(17)、佐賀県(4)、長崎県(0)、大分県(2)、熊本県(0)、宮崎県(3)、鹿児島県(1)

 この中でも、栃木県、福島県、新潟県、静岡県、島根県、岡山県、高知県、愛媛県、福岡県の数が多い、特に栃木県では圧倒的に。これは何か有るのだろうか?しかも岩手は別として長崎、熊本にはない。次に「味耜高彦根命」に付いて気になる神社の由緒を記してみました。関連のあるものはまとめて記しました。

 ・二荒山神社「大己貴命、田心姫命、味耜高彦根命」栃木県日光市山内2,307 
「太古、秀峰二荒山(男体山二、四八四米)を神鎮まり坐す御神体山として尊崇したことから奉祀された御社である。」とある。また、田名部神社(「味耜高彦根神、譽田別尊、大山祇神」青森県むつ市田名部町1-1)に「関東宇都宮二荒山より万民守護のために宇曾利山に御飛来」とある。
 ・玉津岡神社「下照比賣命 配祀 味耜高彦根命」京都府綴喜郡井手町井手東垣内63
「下照比賣命(大国主命の娘)は、欽明天皇元年(西暦540年)8月に玉津岡の南峰に降臨された。そして垂仁天皇の御代、比売許曽神社(下照比賣命 配祀 味鉏高彦根命、大小橋命 ほか 大阪府大阪市東成区東小橋3-8-14)に祀られ高津天神と呼ばれた。そして波波伎神社(八重事代主命、天稚彦神、下照姫神、味鉏高彦根命 鳥取県倉吉市福庭654)でお隠れになった。
 ・阿遅速雄神社「味鉏高彦根神 配祀 八劔大神」大阪府大阪市鶴見区放出東3-31-18
「阿遅鋤高日子根神は本地に降臨せられ給ひ土地を招き民に耕耘の業をさづけ恩沢をたれ給ひ、父神大国主命の神業を補翼し給ふ。」
 ・高鴨神社「阿治須岐高彦根神 配祀 下照比賣命、天稚彦命」奈良県御所市鴨神1110
「この地は大和の名門の豪族である鴨の一族の発祥の地で本社はその鴨族が守護神としていつきまつった社であります。」
 少し長くなったので残りは次回に。お楽しみに。