少年神ムルガンの末裔2007年09月29日 00:06

 いやー、少し足を延ばすつもりが、インドまで行っちゃいました。行ったついでですが、日本にもヒンドゥー教の神様が大挙して押しかけている。ヒンドゥー教の神様は来世で幸せというより、現世で幸せを得られるという神様が多い。かの七福神のうち毘沙門天、大黒天、弁財天の3人までがヒンドゥー教の神様。他にも毘紐天(びちゅうてん)、吉祥天、大自在天、大聖歓喜天、韋駄天(いだてん)、梵天、帝釈天(たいしゃくてん)、水天、閻魔天、火天、阿修羅(あしゅら)、金比羅大権現、荼吉尼天(だきにてん・・昔は稲荷神と荼吉尼天は別とされていましたが荼吉尼天の乗り物が狐のために区別されなくなってしまった。・・総称してお稲荷さんと呼ばれる。)と限りがない。
 話し変わってドラヴィダ人の神、ムルガン神はヒンドゥー教の中ではシヴァ神とその妃パールバティーの次男として取り込まれている。またムルガン神はすばらしいがシヴァ神はもっとすばらしいという形で扱われている。純粋無垢な少年として描かれるムルガンは、つねに乗り物として孔雀を伴っている。そこでインドでは、孔雀は聖なる鳥として大切にされている。
 しかしドラヴィダ人の多い南インドのタミル地方ではムルガン神がしっかりと生きていました。そこにはムルガン神の聖山シヴァギリがある。その200メートルの山頂には少年神ムルガンを祭るお寺がある。その山の背後には2000メートル級の山岳が迫っており山の南にある門前町パラニではにぎやかなバザールが毎日開かれている。特にターイプーサムのお祭りの期間には南インド全土から数十万人の熱狂的な信者が訪れるという。
 私がインドネシアのサンギルの少年の中にヴィシュヌ神とともに少年神ムルガンを感じたのは思い過ごしだろうか?バリ人はドラヴィダ人の末裔なのだろうか?だんだん縄文から離れていきますね。そろそろ日本に戻りましょうか。