私をほめてくりくり2007年08月24日 19:48

 「脳トレ」で知られる川島隆太教授が「心」の解明をめざしているそうな。具体的にいえば額の裏側あたりに位置する「前頭前野」が注目の場所だ。その中でも「背内側前頭前野」と呼ばれる中央の内側部分は、「相手の気持ちを思いやる」など他者とのコミュニケーションに関係するそうだ。もともとは脳内の血流と情報伝達の活性度が一致するという動物実験のデータに基づいて研究を進めてきたが、この実験データは荒っぽいということで独自に実験を開始したもの。
 川島教授が提唱する高齢者の認知機能の改善を目指す「学習療法」において「よくできていますね」「すごいですね」など肯定的な声をかけると、事務的な指示だけのときより血流量が増えていたそうだ。これは肯定的な声がけが前頭前野に強く働きかけていると考えられ、ほめられるとうれしくなるのは、そういう「気持ち」をつかさどる部位が前頭前野にあると推測できるという。
 昔から「こころ」の存在やその場所が問題になっていた。小さい頃は心=ハートで心臓と思っていたが大きくなってからは少なくとも頭にあるとは思っていた。それがデコチンの内側にあるとは、これからは頭突きはしないように気をつけようーっと。
 加えてこの報告には否定的な声がけの影響が述べられていないが少なくともほめられるとうれしくなる。すなわち心が満たされる。私も人ほめることを意識して行おうと思っているので、代わりといっては何ですが無理にでも誰か私をほめてくりくり!