参院選自民惨敗2007年07月30日 10:12

 今回の参院戦で自民党が大敗し民主党が大躍進した。一番大きかったのは年金問題というよりは実質的な増税に対する政府への不満。次いで金と政治の問題、それに絡む首相のリーダーシップ。理由ある増税であれば国民はしぶしぶでも従わざるをえない。しかしながら他で無駄遣いが堂々と行われているのでは絶対に納得できない。
 リーダーたるものは一旦選任した限りにおいては大臣を信じて任すしかない。しかしながら選ぶに当たって自分と理念やビジョンの共有が出来るかどうかを確認しておかなければならない。方向がバラバラでは力が分散するどころか負に働いてしまう。
 安倍さんは自信家なのかそのあたりをあいまいにしてしまった。リーダーは組織においては情けがなければ誰も従わなくなる。かといって情に流されれば進路を見失ってしまう。時として非情でなければリーダーは務まらない。安倍さんは有能と思うがその温情があだとなったのではないだろうか?
 安部さんに問題があるとすれば自分の代わりに非情になれる片腕を持てなかったことではないだろうか?
 かつての新撰組が長い間組織を維持できたのは見せかけ上かも知れないが近藤勇の温情と土方歳三の非情ではなかったかと思っている。そういう意味でも官房長官は単なる報道官ではなく憎まれっ子の重責を負わなければならない。