「しょうがない」人!2007年07月02日 00:02

 30日に久間章生防衛相が米国の原爆投下について「しょうがない」などと発言したことが波紋を広げている。政治家たるものもっと慎重でなければならないのに、仮にも原爆投下された長崎選出の閣僚が発言している。
 国家を論じるためか、北海道がソ連に占領されずに終戦を迎えたのは原爆投下で早期終戦になったからだと。確かにその一面はあったかもしれないがそれを今になって「しょうがない」とわざわざ肯定することでもない。少なくとも多くの国民が死に今もまだ後遺症に苦しんでいるのに。
 米国は開戦の日を忘れないために「パールハーバーを忘れるな」と反日感情があり、中国も南京虐殺や従軍慰安婦等の問題で反日感情を持続しているというのに、日本だけが反米感情をもつどころか、追従的に「しょうがない」で諦めていいものか?
 もし原爆を落とされても仕方ないと考えるのは旧日本軍が非道だったと暗に認めているからだろうか?そうだとすればその責任のあるA級戦犯を合祀することは矛盾しないだろうか?もし原爆投下を容認できないというのであれば唯一の被爆国である日本は核の廃絶を世界に訴えていく責任がある。米国の核使用を容認するような発言はゆめゆめあってはいけなかったのでは。
 28日にはリベラリストの宮沢元首相が静かに生涯を終えた。生きていればどう感じただろうか?合掌!