「おふくろさん」事件2007年03月13日 00:50

 歌手・森進一(59)と作詞家であり恩師であると思われる川内康範氏(86)の間で歌詞を巡って抗争が起こっている。
 その原因は名曲「おふくろさん」の冒頭に別の作詞家によって歌詞が付け加えられたというもの。
 その歌詞とは「いつも心配かけてばかり いけない息子の僕でした 今はできないことだけど 叱(しか)ってほしいよ もう一度」
 川内さんの言い分としては、この曲は自分の母親をイメージした曲で「自分の母は自利を考えない私だけでなく困った人も助けるという大きな愛を持った人。」これに対し付け加えられた歌詞は単に子供が母を慕う歌。両者には大きな隔たりがあると。
 川内氏によれば、母親の大きな愛すなわち「皆のおふくろさん」を森進一は「自分だけのおふくろさん」にすり替えてしまった。
 川内氏は「月光仮面」に代表されるように正義を重んじる人。その意図を一番理解していると思われていた弟子の森進一が全然理解していなかった。
 しかも川内氏が歌唱禁止を伝えた直後森進一は「あの歌は自分で言うのもなんですが『森進一のおふくろさん』になっていますからねえ」と苦笑しながらも余裕の表情を見せていた。謝罪要求にも「理由が分からない」とし、現段階では自ら出向かないことを明言してしまった。色々言い訳しているが事実ドタキャンしてしまった。
 これに対し川内氏は「人間失格」と激怒してしまった。川内氏にしてみれば婚約不履行事件や独立など、森進一がピンチのときに助けてきたものの、病気療養の時は見舞いもしてくれなかったうえに今回の申し出もこのようにあしらわれては「恩を仇で返す」と思っても仕方ないように思える。
翌日、森進一は著作権上歌えなくなる可能性があると判ると手のひらを返したように平謝り。本当に茶番劇だね!
 このような結果としてかもしれないが思いやりの欠如が母親の自殺や2度の離婚を招いたのかもしれない?
 しかしながら真意は判らないが森進一は「じゃがいもの会」を主催して収益は全て恵まれない子供たちへの義捐金や、海外の難民救済に充てるなどすばらしい活動をしている。
 母親を自殺に追いやった後悔から行っているのだろうか?
 そうであれば森進一も過去に決別して「自分だけのおふくろさん」でなくて川内氏の目指す、おふくろさんというよりは人としてすべきことをおふくろさんに重ねた「皆のおふくろさん」を歌ってもいいのではないだろうか?私から公を目指す。それが出来る歌手と思う。
 とりあえず私は森進一と川内氏が和解するまで、森進一の歌は封印することにする。(当分私の森節を聞かせられなくてご免ね。えっ、助かるって!そ、そんな・・・。)