イラン戦争勃発???2007年02月24日 15:56

 今、中近東に緊張感が走っている。2月21日に国連安保理決議が定めたウラン濃縮活動の停止期限を迎えたからだ。イラン大統領はこの要求を拒否し今後も核開発の継続を宣言した。今後安保理で41条に基づいたさらなる処置が検討されることになるが米欧と中ロの間に見解の相違がありすぐに決まりそうにない。
 ここで気になるのは米国の出方である。かつてイラクへ有志で攻撃を加えたように、イランへもその懸念がある。英BBC放送は米軍にイラン空爆計画があることを報じている。イランによる核兵器の開発が確認されるか、イラクの武装勢力による駐留米軍への攻撃にイランが直接関与していることが明らかになった場合実行されるとしている。
 またイランが核開発を進める場合にはイスラエルが攻撃することも懸念されている。
 もう一つイラクにおいて大問題が起こっている。米国では混迷するイラクへの増派について野党が反対してるだけでなく、英国の一部撤退やデンマークの全面撤退の発表がなされブッシュ米政権に打撃を与えている。
 またイラクを巡りイランとサウジアラビアの対立も顕在化している。これは 宗派的にイランは89%がシーア派であり、サウジアラビアは90%がスンニ派である。イランはイラクのシーア派(60%)を支援しサウジアラビアはスンニ派(20%)を支援しており米国撤退後にはさらにその衝突が激しくなると見られている。
 イラクを舞台に米国、イラン、サウジアラビアの利権や宗教闘争が続いておりそれにイランの核問題が複雑にからんでいる。
 もしイラン攻撃が現実となった場合、日本は再び自衛隊派遣が行なわれるのだろうか?今、世界の目は中近東に集まっている。