羅鱶は地震予知魚!?2007年01月28日 10:46

 最近、深海魚のニュースが頻繁に報じられる。これが何か不吉な前兆でないかと懸念されている。特に羅鱶(ラブカ)。
 ★羅鱶:鮫(サメ)の一種ですが、世界中の深海に住み、鮫が一般的に鰓裂(さいれつ)が5対のところ6対もありしかも首の周りをほとんど占めており鰓裂間の膜は大きくヒダ状になりフリルのように見える事から外国ではフリルドシャークとよばれている。色は黒褐色で、体長は2メートルまでになる。背びれは1基のみ、口は大きく顔の先端についている。歯は三叉になり先は鋭くとがっている。良くうなぎ顔といわれているが私が見る限りアマゾンの大蛇アナコンダに似ているように思えた。卵胎生で、一度に6~12匹の子供を産み、小魚やイカ、タコなどを餌とするそうだ。これら原始的なサメの特徴を備えていることより生きている化石と呼ばれる。今のところ1種類しか発見されておらず1属1種である。★
 この羅鱶、日本では相模湾や駿河湾で発見されることが多く、ほとんどは網にかかり死んでいるが、今年になって静岡県沼津市の水族館あわしまマリンパークが全長1.6mの生きているものを捕獲し撮影に成功した。(数時間後に衰弱死してしまったが)。この羅鱶は過去にあまり発見されていないが最近その発見数が増えてきたとのこと。深海で何か環境の変化が起こっているのではないだろうかと懸念されている。
 それに加え、場所は遠く離れていて直接は関係ないと思うが連想させるニュースが飛び込んできた。沖縄県・石垣島の北西約50キロの海底で、青い熱水が噴出する様子が有人潜水調査船で撮影されたということだ。黒や白の熱水は観測例があるが、青い熱水は世界初という。青い色は、海底下でマグマから硫酸などが入り強酸性になった熱水が、鉄や銅を溶かし込んだためと考えられている。
 これらのことより、羅鱶をはじめ深海魚が浮上してきたことは、海底火山の活動と関係あるのではないかと類推されだした。陸ではナマズ、海ではラブカ。地震予知魚となるのかな?杞憂であることを祈る!