「生きる」とは?2007年01月23日 15:54

 大学入試も本格的になり先日センター試験も行なわれた。その国語の問題の中で第一問に興味を引く文章を見つけた。前後は割愛するが「不変とは、ピンで刺した揚羽蝶の標本のように、そのまま死を意味する。それに反して変化こそ、生なのである。」である。
 昔読んだ本の中でも、「サンゴは石の様に見えていても生きている限り少しずつ成長している。しかし死んでしまえば風化し砂になっていく」と。
 人も同じことで変化する(成長する)ことが「生きている」ことなのであって、変化を止めればそれは死んだも同然なことなのである。例え肉体的な成長は止まっても精神的な成長は続けることが出来る。
 それでは変化するためには何が必要か?ここで気になる二つの言葉がある。
「他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来だけだ」高塚猛氏
「夢を見ることが出来なければ未来を変えることは出来ません。」『華麗なる一族』より
 当たり前のようだが変化できるのは未来であって過去でなく、人から変えられるのではなく自分で変えなければならない。そして未来を変えることが出来るのは夢を見ることなのです。
 人はいくつになっても夢を見なければいけないのです。それではただ漠然と夢を見ればよいかといえばそうではありません。変えればよいとは自分だけ変えればよいのでしょうか?それも違います。人は一人では生きていけません。人の力を借りて変えていくのです。
 前出の高塚氏によれば三つのポイントがあり。第一に「人の力を借りる」です。自分で何事も解決しようとする人は「それは出来ません」とすぐ答えがちだがどんな不可能なことでも人の力を借りればわずかでも可能性が見えてくる。よって自分ひとりで悩まずに出来るだけ多くの人に力を借りるようにすれば不可能を可能に出来るかもしれないということです。
 第二に、「目的を決めて、目標を設定する」ということです。これが夢を見ることかもしれませんね。そして決める時に大切なことは「正しい、正しくない」の基準ではなく「今、何を大切にするか、そのためにいくつかの正しいことを捨てる勇気があるか」ということです。少し難しいですね。詳しくは高塚氏の本を読んでください。
 そして最後に「コミュニケーションとコンセンサスを大事にする」ということです。夢の実現のためには人の力を借りなければなりません。夢の共有・人のコンセンサスを得るためにはコミュニケーションが大切になります。
 自分の夢に愛情と希望を持ち勇気をもって挑戦すれば、いずれ夢は叶う!それが駄目でも次の夢を!それが生きることだから。皆様も夢を追いかけましょう!それでは最後に、
 「人間は死ぬまで夢を持て!その夢が叶わなくても、所詮、夢だから」「がばいばあちゃん」より