ガソリンが値上がり2007年11月03日 02:06

 ガソリンが値上がりした。私の住んでいる周辺では約4%、値があがっている。
 これは、原油輸入価格が急上昇しているため。日本は産油国と長期契約して直接取引(DD)で原油を輸入しているがガソリンや軽油を多く精製できる軽質原油では日本が最も多く輸入するサウジアラビア産が1バレル81.59ドルで決まった。前月比6%高い。これは値決めの指標になるスポット(当用買い)市場での中東産ドバイ原油高騰が背景だ。一方、米原油先物相場のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は31日、最高96.17ドルまで上昇し、1日には利益確定売りで少し下げ92.43ドルになっている。
 この背景は米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げを受け、ドル安が進んで物価上昇圧力が高まるとの見方が台頭したこととサブプライム問題で流失した投機筋の余剰マネーが商品市場に大量に流入したことにより、原油(金も同じく)の取引価格を上昇させた。
 原油価格の原価ともいわれる生産コストは、サウジなどで3~8ドル、条件の悪いところで30ドル程度といわれている。今回の上昇は投機要因によるもので40~50ドルは上乗せされている。また米国、エネルギー省が発表した週間在庫統計で原油在庫が予想に反して減少、冬場の需要期に需給がひっ迫するとの観測が強まったことにもよるという。(今頃なぜそんな発表を?もっと前から判っていたはず。なぜか、計画的な匂いがする?)
うがった見方をすればサブプライムで甚大な損失を被った米国の投資家(銀行等)が(国の力を借り?)原油で取り戻そうとしているのではないだろうか?
 物価が需要供給に関係のないところで決められていく。これでいいの? 
 いずれにしろばかを見るのはお金のない庶民だけのようだ。政府もこの事態沈静化のために備蓄している石油を放出し価格安定に努めるべきではないのだろうか?インド洋上での給油にあくせくするばかりでなくて。

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