橋下弁護士の反論(2)2007年10月25日 07:54

 まず今枝弁護士に加えて死刑廃止論者にも痛烈な批判を浴びせている。
 「今枝弁護士は現時点で自分たちの行動がすべて正しいと思い込み,自分以外は皆間違いという前提ですべてを判断しています。」「皆さんが怒りを大爆発させた根本ですよね。」「彼の弁護士様は偉いんだ病は、不治の病のようです。同じ弁護士として恥ずかしい限りです。今枝弁護士に代わり、謝ります。」「結局,死刑廃止論とか,刑事弁護とかを,被告人の人権,被告人の命のみを中心に考えると偽善に満ちた議論になることがすぐに分かります。」
 特に今回の今枝弁護士のように,「国家権力である検察官と闘っている自分に酔っている。だから結論も出ていないのに『胸を張れる弁護活動だった』と涙を流せたにほかならない。」「被告人のことも,被害者のことも,社会のことも何も念頭にない。ただただ,正義を追求していると錯覚している自分に酔っている。」「光市母子殺害事件の判決で死刑になったらどうするのか。被告人に何の反省もなく,被害者遺族の気持ちも混乱に陥れたままで死刑が執行されても,胸を張れる弁護活動だったと言えるのか。」「彼は,そのような事態を何も考えていない。被害者遺族のことは考えず,被告人の利益を守ることが正義だと一生懸命に言っている人間も,自分が被害者(懲戒対象者)になった瞬間に加害者を徹底的に攻撃(懲戒請求は虚偽告訴罪にあたると求釈明書をだした)するんです。」「自分が弁護人という第三者の立場のときには,被害者のことなど顧みることはしない。しかし,自分が被害者になったとたん加害者に牙をむく。笑い話です。」「おそらく今枝弁護士は自分の家族に危害が加わったときには,それまで被告人の利益を重視していた考えなど簡単に葬り去るのでしょう。」「もし今枝弁護士に被告人のために,被害者遺族のことも世間のことも顧みず,慈悲の心をもって一生懸命に弁護したのであれば、一般市民に対してたとえ虚偽告訴罪が成立するとしても,その被告人たる一般市民に対して慈悲深い心になれるのでは?」
 短くするために少しまとめましたが過激でしょ!橋下氏かなり好戦的とみえる。相手をこれまでもかと思うくらいたたいている。ここまでやっていいのかな? 弁護士だったら許されるのかな?部外者としては爽快な面もありますが?
 「そして,今回、懲戒請求にさらされることで,やっと被害者遺族に対しての配慮不足,世間に対する説明不足を痛感したのか,記者会見でも被害者遺族に対して謝罪をし,自身のブログでも世間に対して必死に説明をしています。」と結んでいる。
 そしてその今枝弁護士。15日内部の意見対立からか辞任を公表した後、被告に頼まれ辞任を撤回したとしたが、結局、被告自らが書いた解任届が16日付で作成され、弁護団長を通じ送られてきて解任された。理由は不明とし「弁明や話し合いの機会を持たず解任されたのは非常に残念」としている。「今後は被告の処遇上の問題解決への協力や、釈放後の住居確保や、死亡時の遺骨・遺品引き取り等の責任を負います。」と発表している。どうなってんの?意外と今回の「求釈明書」が原因だったりして?
 しかし、橋下弁護士への告訴を取り下げたわけではなく別の場面で闘いはまだまだ続く。
 その第1回口頭弁論が27日午後、広島地裁(橋本良成裁判長)で開かれる。
 次回は「弁護士会」への挑戦について。