ゴア氏ノーベル賞受賞2007年10月14日 20:10

 ノルウェーのノーベル賞委員会はアル・ゴア氏と国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC、事務局・ジュネーブ)の2者?にノーベル平和賞を贈ることを決めた。これにより気候変動問題を平和賞の対象に据え、平和構築措置として温暖化防止を評価する姿勢を鮮明にすることにより「京都議定書」以降の枠組み作りを後押しする形となった。
 ゴア氏は1970年代からライフワークとして温暖化問題に取り組み、97年の気候変動枠組み条約第3回締約国会議に米代表として参加し京都議定書の採択に尽力した。01年の副大統領退任後、京都議定書を批准しない米議会を批判。昨年には温暖化の危機に警鐘を鳴らす「不都合な真実」を発表するなど温暖化対策について世界中の理解を深めるため最も尽力した個人と評価された。
 IPCCは国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)が1988年、気候変動に関する科学情報を提供するために設立した。日本人研究者約30人を含む約4000人が130カ国・地域以上から参加。90年の第1次報告書で「温暖化対策を取らないと地球は破滅する」と警告。今年の第4次報告書では人間の活動が温暖化を招いたとほぼ断定、21世紀末には平均気温が20世紀末より1.1~6.4度上昇すると指摘した。
 「不都合な真実」については、その内容が「政治的だ」などとして、英国の中等学校で上映しないように保護者が求めた訴訟で、英高等法院は10日、「大筋で正確である」として原告の訴えを退けたものの、映画には9つの「科学的な間違い」があると指摘し、授業などで上映する際に、教師らが議論となっていることを生徒らに指摘すべきだとした。
 その中でも、映画では南極やグリーンランドの氷が解けることにより、近い将来、海面が最大6メートル上昇する可能性があるとされたが、実際には「数千年以上かかる」と指摘した。
 確かに誇張してる部分があるかも知れないが、現実問題として北極の氷は解けており北極熊などの生態系に大きな影響を与えている。また小さな島では水没の危機をもたらしているのも事実である。英国では通じないのかもしれないが「嘘も方便」という言葉もある。窮極な目的のために許されてもいいのでは?「野暮な判決、そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!」