お菓子の神様2007年09月18日 22:54

 お菓子の神様とされているのは田道間守(たじまもり)という人です。今から1900年も前、推仁天皇の命で不老不死の果実とされていた「非時香具果(ときじくのかぐのこのみ)、今の橘(だいだい)」を南の国に渡って10年もかかって探し出して来たといわれています。戻ってきた時には天皇はすでに亡くなっていたとのことです。田道間守はそれを悲観して死んだといわれています。もっと残念なことに橘を遠く海外に求めなくても日本にも自生していたらしくその記述が「魏志倭人伝」の中に書かれています。
 田道間守は後の世に忠臣ということで推仁天皇陵のお堀の中の小島に祭られています。
 ではなぜお菓子の神様かというと古代には果物や木の実、穀物の加工品などがすべて「くわし」と呼ばれ、字も「菓子」と書かれていました。当然橘も「くわし」だったのです。また田道間守はみかん(橘)をわが国に伝えたということでみかんの神様とも言われています。