ドラえもん中国へ2007年07月01日 00:54

 今中国はアニメブームで日本のデスノートの海賊版が出回っており、しかも「デスノート」タイプのノートも流行っており、子供たちが気に入らない友達や先生の名前を書いているらしく、販売禁止の処置もとられているという。海賊版が社会問題まで発展するとは何故か奇妙な感じですね。
 ところでその中国にドラえもんが正式に進出するらしい。7月から「ドラえもんのび太の恐竜2006」の劇場映画が中国で初めて上映されるという。
中国での公開は手続きが煩雑でしかも審査に時間がかかる、またライセンス料が安く、人件費などを考慮すると赤字の恐れもある。しかも日中の関係によってはご破算になる可能性もある。
 ではなぜそれほどまで苦労して進出するかといえば、小学館によれば既に中国で出版物を刊行しているし、関連会社の手がけるキャラクタ-グッズもあり、加えて、ドラえもんの知名度をさらに広げたいとの意図があるという。
 さらに問題となっているのが海賊版。中国では著作権に関する認識が薄く、偽シマウマ事件でも運営者側が「シマウマが本物かどうかを問題にするのは意味がない。来場者が楽しめればそれでよいではないか」との発言をしていて、今の中国人の考え方を反映している。
 今は廃止されたが石景山遊楽園ではディズニーキャラクターやドラえもんなどが堂々と使われていた。
 徐々にではあるが中国も知的所有権(著作権)への認識が深まっている。アニメ産業は日本の大切な輸出産業でもある。中国でのドラえもんの活躍を期待したい。
 そういえば国内でも「ドラえもん」の「最終話」と称して偽のストーリーを勝手に漫画化して販売していた男性が、発行元の小学館と藤子プロからの警告を受けて謝罪し、売上金の一部を同プロに支払った事件があったね。やはりドラえもんはいつでもどこでも人気者なんだね。