遠のく安い牛丼!2007年02月22日 00:41

 輸入牛肉の問題がまた微妙になっている。というのも16日、横浜港に着いた米国産牛肉の貨物に、月齢を証明する書類が付いていない牛肉が含まれていたからだ。
 米国は今まで輸入条件緩和(生後20ヶ月以下から30ヶ月以下へ)を求めてきていたがこれが水を注す結果となりかねない。これに対しジョハンズ米農務長官は「極めて小さな問題であるべきだ」と述べている。すなわち「輸入条件は重く受け止めている」と再発防止を約束しつつ「出荷の際に間違った箱(日本向けでない)を積み込んだ」と単純ミスに過ぎないとの認識を示し「日本政府が過剰反応しないよう望む」と求めた。
 これに対して安倍晋三首相は「危険部位が入っていたわけではない。適切に対処する」として、全面禁輸措置には否定的な考えを示した。
 解禁から半年、日本では全件検査を実施しているが昨年10月末、大阪港で輸入できないリンパ組織「胸腺」が混入しているのが見つかっている。
 米国ではこれらの問題を一方的に「問題にしてはならない」と期待しているが消費者に根強い不信感があるため大手スーパーや外食産業は米国産牛肉の取扱に慎重で需要も伸び悩んでいる(月2000トン前後で輸入停止前の10分の1程度)。また豪州産があれば十分との声もあり、たとえ輸入条件が緩和されてもそれが輸入拡大にはつながらない恐れがある。安い牛丼はまだまだ遠い!それにしてもずさんな管理だね、豪州産でいいんじゃない!