危険「血液型性格判断」2007年02月18日 09:28

 毎日新聞の理系白書に「根拠ない血液型性格判断」の記事が載っていたが、実は私もそう思っていたので勇気づけられた。
 昨夏「究極の血液型心理検査」のサイトに6~9月の3ヶ月間で483万人が訪れ、9割近い人が「当たっていると」と答えた。しかし実はこれは「だまされる心理」を巧みに使ったニセ検査だった。種明かしは質問者の答えに関係なく占いの本に出ている「性格」を適当に組み合わせ、表示するだけだった。しかし、結果として多くの人が当たっていると思った。これは、心理学用語で「バーナム効果」といって、誰にでも該当するようなあいまいな内容を「自分に当てはまる」と思い込む現象だそうです。
 サイトを作ったのは作家の松岡圭祐氏で新作「ブラッドタイプ(血液型)」の中で訴えたかった「人の性格は多面的で、血液型だけで『こういうタイプ』と決めつけ、判断の基準にすることは間違い」を実証するためにこのにせ検査サイトを開いたもの。今回の結果をもって松岡氏は「厳密に言えば、ニセ検査で多くの人がだまされただけでは、血液型と性格は関係ないことの証明はできない。ただ、自分の判断の根拠がぐらついた経験を、疑問を持つきっかけにしてほしい」と話している。
 血液型と性格に関係がある、という説は昭和初期、日本の心理学者の研究から生まれ70年代、関連本が相次いで出版された。
 佐藤達哉・立命館大教授(社会心理学)によると、テレビでは「発掘!あるある大事典2」などが取り上げ(ここでも出ました!ひゅーひゅー!)、2004年には血液型性格判断を前提にした番組が70本以上放映された。これに対し、第三者機関「放送倫理・番組向上機構(BPO)」は04年12月、「根拠は証明されておらず、血液型で人を分類、価値づけする考え方は社会的差別に通じる危険がある」として、こうした見方を助長しないよう放送局に要望し、現在は下火になっている。
 また、産業技術総合研究所の成松久・糖鎖医工学研究センター長(糖鎖生物学)は血液型はABO式以外にも数十種類見つかっており、「血液型と性格との関連について、科学的な根拠はありません」と説明している。
 まぁ、個人的に良いほうに信じてもいいと思うが、結婚や就職の判断材料にはくれぐれもなさらぬように!血液型だけに血を見ちゃうかも!?