打出の小槌2007年02月10日 15:19

 短期に決着がつくと見られていた6カ国協議がこう着状態になりつつある。
一番大きな問題は、今回の核施設凍結が米国では解体への一プロセスとして捉えているのに対して北朝鮮では最終案と捉えている点だ。米国は近い将来、核の脅威を取り去りたいと考えているのに対し核施設を将来に渡るエネルギー供給の質として残したい北朝鮮の考えが衝突している。
 この中で米国の北朝鮮の核武装力の分析が明らかにされているが、「8~10個の核爆弾と何十発もの中距離弾道ミサイルを持つ。ただミサイルに核弾頭は搭載されていないだろう」と。
 ところで日本の懸案のら致問題はというと朝鮮中央通信が「会談を故意に妨害しようとしている」と批判したことから見ても困難な先行きと見るべきだろう。
 米国の主張するように核施設を解体しない限り、核の脅威は解消しないのだが、まず凍結という選択肢もあり双方の歩み寄りがどこまでかが注目される。まぁ、北朝鮮にとっては「打出の小槌」絶対に妥協はしないでしょうね。