「病は気象から」2007年01月24日 12:08

 日経新聞で面白い表現を見つけた。「病は気象から」である。「病は気から」が普通なのになぜ?最も私の知る限りでは老人の死亡率が高くなるのは冬ではなく春先や秋先など季節の変わり目に多くなる?ことよりなんとなく納得出来るが。
 広島県医師会では気象予報ならず健康予報をホームページで流しているという。「県北部では心筋梗塞に注意しましょう。南部では脳卒中に注意です」というように。これは気温や気圧が病気の発症と深い関係があることによる。例えば脳卒中(くも膜下出血、脳内出血、脳こうそく)は気温が9℃を下回ると発症率が高まり、心筋梗塞等(急性心筋こうそく、心不全、不整脈、虚血性心疾患)では一日の平均気温が6℃未満で、平均気圧が1013hPa未満の日に高まる。これは特に血管の収縮が大きな原因と考えられるが、これら気象条件で発症しやすくなる病気を「気象病」と呼び、前出の二つのほかにも関節痛や神経痛も含まれる。気象条件も前出の他、温度低下が7℃以上、寒冷前線の通過、低気圧の接近、帯状高気圧の日などがあげられる。
 この予防としては、「寒い日の外出は帽子やマフラー、手袋で防寒すること。」「発症に備えて薬を携行。」「頭部や胸部に違和感を感じたらすぐに病院で受診。」「外出は控える。」「トイレや風呂を暖め、居間との温度差を減らす。」「浴室の洗い場を暖める。」などである。外出については結構重装備をするのでよほどの寒さでなければ問題ないかもしれないがトイレや風呂での温度差が問題である。季節の変わり目の発症もこの温度差による。健康に不安のある方はぜひトイレとお風呂の暖房を検討してください。屋内での寒さ我慢が命取りにならないように。ご用心!